なんちゃって酸素カプセルは効果ない!医療用の高気圧酸素療法の7%の効果だよ・・

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酸素カプセルは効果ない

酸素は、大気中に約20%ほど含まれており、人間が呼吸するには、必要不可欠な物質です。最近では病院施設以外でも疲労回復に効果があるとうたった酸素カプセルサロンといったエステも広まっています。ただ、一般的なエステで行っている酸素カプセルは、医療施設で使用されている高気圧酸素療法で使用されている装置の1/14の効果しかないそうです。

そもそも体内に取り込める酸素の量は、限界があり、通常の健康状態の人間に、高濃度の酸素を吸わしても、血液中に含まれる酸素の量はほとんど増えません。なぜなら、人間の体内に含まれる酸素の98~99%は、血液中のヘモグロビンに結合しているからです。(健康な人の血液中の酸素は、ヘモグロビンを増やさない限り増えないのです。)さらに、健康人であれば動脈血中のヘモグロビンの97%には酸素が結合しています。

そこで、酸素カプセルでは、ヘモグロビンに結合していない酸素の量を増やすように働きかけます。血液中の酸素の98~99%は、ヘモグロビンに結合していますが、残りの1~2%の酸素は、血液中に溶けています。

そこで、酸素カプセルでは血液に溶けている酸素を増やしてやります。どうすれば、血液中に溶ける酸素の量を増やせるのかというと、カプセル内の気圧を上げることにより、血液中に溶ける酸素(溶存酸素)を増やすことができます。

医療用の高気圧酸素療法の装置では、2~3気圧程度まで加圧して溶存酸素を効果的に増やすことができます。しかし、エステなどで使用されるなんちゃって酸素カプセルでは、1.3気圧までしか加圧できないそうです。これは、医療法など大人の事情がからんでくるのだと思いますが思ったよりもかなり低い圧力です。

ちなみに、溶存酸素の量は気圧に比例します。もともと溶存酸素が10の人は、気圧を1.3にすると溶存酸素は13となります。何が言いたいのかというと、ただでさえ少ない溶存酸素を、1.3倍程度上げても全く効果がないということです。1.3気圧程度では、血液に含まれる酸素の量は0.3%~0.5%程度しか増えません。

酸素カプセルに入って、疲れがとれたと感じるのはプラセボ効果または、静かな空間でゆったりとできるからであり、1.3気圧程度の加圧では、効果がほとんど期待できないということです。意味なく、たった、1.3気圧の圧力で高濃度の酸素を吸っても、逆に体内の活性酸素が増加するだけでわないでしょうか?

酸素カプセルの効果を表したグラフを見つけたので紹介します。

酸素カプセルの効果

このように、医療用の高気圧酸素療法の装置と比較すると1/14の効果しかなく、大気圧とほとんど変わらないということが分かります。

酸素中毒についてもうすこし詳しく

酸素カプセルは効果がないとわかったともいますが、個人的にはむしろ体に悪いと思います。なぜなら、高濃度の酸素は体内に有毒だからです。酸素カプセルでは、1.3気圧の微妙な圧力をかけたうえで、酸素濃度も上げている施設もあるようです。

何度も言いますが、健康な人に高濃度の酸素を吸わせても意味がありません。動脈血ヘモグロビンの97%には酸素が結合されています。これ以上酸素が引っ付く場所がないのです。

むしろ高濃度の酸素を長時間吸引すると酸素中毒を生じることがあります。具体的には、人間が取り込んだ酸素のうち2%は活性酸素となり、活性酸素は酵素の働きを阻害したり、脂質過酸化により細胞膜の障害やDNA鎖切断による遺伝子に傷をつけてしまいます。

人間の老化の原因は、活性酸素ということは、既に医学的に証明されており、常識となっています。むやみに高濃度酸素を取り込むと、急性の酸素中毒になるため、人工呼吸管理ではなるべく低い酸素濃度で維持するようにしています。酸素カプセルの酸素濃度は、そこまで上げていないので急性の酸素中毒にはなりませんが、確実に活性酸素は増えます。

どんなに健康なものでも食べ過ぎると体に毒とはよく言ったもので、酸素についても同じことがいえそうです。

活性酸素を増やして1時間で4000円も払うお金があるなら、他の方法を試したほうがよいのではないでしょうか?

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