観血血圧測定(Aライン)の測定方法と装置の構成について

A圧

A圧ICUや手術室、カテーテル室では観血血圧(Aライン)を測定する機会が多くあります。観血血圧とは、血管内に針やカテーテルを挿入して、直接血管内の圧力を測定する方法です。

観血血圧測定では、低い血圧でも測定できたり、連続的に血圧が確認できるのが最大の長所です。

ただし、観血血圧の測定には、いろいろ準備があり手間がかかります。それらの準備は、看護師だけでなく臨床工学技士が行う施設も多くあります。今回は、観血血圧測定時の、トランデューサのセットアップの手順・方法について紹介します。

観血測定の回路図

Aライン測定

モニタ本体

観血血圧の測定値を波形とグラフで表示します。

トランスデューサキット

最近では、ディスポーザブルのトランスデューサキットがよく使用されます。上図の青色で書かれた部分がすべてトラスデューサキットの構成です。点滴セット、トランデューサ、カテーテル(針)で構成されます。
ちなみにトランスデューサでは、圧力を電気信号に変換しています。

中継コード

トランスデューサからの電気信号をモニタに伝えます。

加圧バック

生食バックに圧力をかけて、継続的にヘパリン化生食をカテーテルにながして、カテーテル内の血液凝固を防ぎます。

針(カテーテル)

動脈圧の測定する血管に針を挿入します。

 

観血血圧測定の準備方法

  1. ヘパリンを生食バックに注入します。一般的に生理食塩水1mlにつき1~2単位の割合で注入します。
  2. 生食バックに針だけ残しておいて、生食バックを逆さまにして、生食バックを圧迫して、生食バック内のエアーを抜きます。(エアーは、回路のプライミング時に抜いたのでも構いません。)
  3. 生食バックを生食バックに輸液セットを挿入します。
  4. 生食バックに加圧バックを取り付けて、ポールに吊り下げます。
  5. 輸液セットおよびトランスデューサー全てをプライミングします。プライミング方法は、血圧トランデューサ―の種類・メーカにより異なるので添付文書を参照してください。
  6. 三方活栓部の気泡も忘れないように、除去します。
  7. プライミングが終わったら、加圧バックを300mmHgまで加圧します。300mmHgに加圧すると、点滴が1分間に2~4滴落ちます。
  8. トランデューサを強圧の1/2の高さにセットする。
  9. トランデューサを三活を大気開放して、0校正をとる。校正が取れたら、三活を元に戻す。
  10. カテーテルを患者に挿入して、測定を開始する。

まとめ

観血血圧測定は、他のモニタリングに比べて準備が少し複雑で面倒なところが多くあります。その為、トラブルがあったり、測定できなくなったりして臨床工学技士に問い合わせが来ることがあります。施設や使用している装置により準備方法や手順が異なるのことが多いので、添付文書や取扱説明書をしっかり熟読してその施設の方法を把握しておくことが大切です。