誤嚥性肺炎の予防法

食事介助

誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎とは

誤嚥性肺炎とは、ご飯を飲み込んだ時に誤って食道ではなく気管に入ってしまうことにより発症する肺炎です。食物には、細菌が付着しておりこの細菌により炎症を引き起こします。

食物の誤嚥以外にも、咽頭や喉頭の粘膜の分泌物、胃食道逆流物の誤嚥なども誤嚥性肺炎の原因となります。

ちなみに医学書では、嚥下性肺炎と書かれていることが多いですが、誤嚥性肺炎と同じ意味です。

誤嚥性肺炎が多いのは、高齢者、脳血管障害を既往している人に多いです。通常、食べ物を飲み込むときは、喉頭蓋が閉じて気管に食べ物が入らないように蓋をします。(嚥下反射という)この反応が、うまくいかないと誤嚥してしまいます。

誤嚥性肺炎の死因は?

日本人の3大死因は、1位『ガン(28.7%)』、2位『心疾患(15.2%)』、3位『肺炎(9.4%)』です。さらに肺炎の中でも誤嚥性肺炎が90%以上を占めています。(厚生労働省平成27年人工動態統計月報の概要より)

誤嚥した時の対処

誤嚥した場合、咳が出たりしてむせると思います。咳により、気管に入った異物を除去するように働きます。この時、体を前に倒して咳をするとより排出しやすくなります。重力による落下を防げるためです。

 

誤嚥しない為に

誤嚥しやすい時間帯としては、早朝の食事時に特に注意が必要です。体が十分に目覚めていなかったり、眠気でボーとしていることがあるからです。

誤嚥しにくい食事

朝一の食事は粘り気のある食べ物が良いそうです。『納豆、とろろご飯』など、これらは飲み込んだ時にゆっくり移動するので誤って気管に入るリスクが少ないです。逆に誤嚥しやすいのは、みそ汁など水ものです。したがって、朝食での一口目はとろみのある食事にしてみましょう。

透析患者さんの場合は、納豆のリン、カリウムが気になるかもしれません。納豆のリン含有量は、100g当たり200mg、カリウムは660mg。リンはそこそこ高い部類ですが、カリウムはメロン、バナナの倍近くあります。豆類のカリウムは果物以上に高いので透析患者さんは納豆は食べないほうが良いです。とろろ(山芋)は、リンは少ないですが、カリウムがやや高めです。

いろいろ調べてみましたが、透析患者でも大丈夫そうな粘り気のある食品としては、『オクラ』がありました。カリウムは、少し高めなので少量のオクラがいいですね。

誤嚥予防運動

誤嚥を防ぐには、飲食時に気管に蓋をする役目のある喉頭蓋これを動かすための筋肉を鍛えることです。下図のように手根をおでこに押し当てます。そして、おでこを前に突き出します。そうすると、喉に力が入ると思います。

この動作を一日10回、一回5~10秒おこなうと鍛えることができます。

誤嚥防止運動

まとめ

高齢者では、誤嚥性肺炎を繰り返してなくなる方が非常に多いです。誤嚥性肺炎予防には、食事や運動も大切です。

 

(参考文献)

厚生労働省平成27年人工動態統計月報の概要

http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/hospital/1996/1.html

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