透析室に転職(異動)する看護師・臨床工学技士の不安とその実際

<業務内容についての不安>

・透析装置の操作が不安

透析室では、透析監視装置の操作や、プライミングといった透析回路の組立を行います。これらの業務は、透析室ならではの業務のため「自分にできるだろうか?」と不安になる方が多くいると思います。

特に、透析業務においてプライミングはできるようになるまで、何度も練習する必要があり、習得するのに時間がかかります。ただし、誰もが最初は全くできませんが、教えてもらいながら繰り返し練習することにより誰にでもできるようになります。できるようになるまでの期間は個人差がありますが、コツコツ練習をすれば誰でも出来るので心配いりません。

透析装置の操作についても、それぞれのボタンやスイッチの意味や、操作の手順を覚えればそれ程難しいことはありません。一人で操作できるようになるまでは、プリセプターが一緒について業務を行いますので心配はいりません。透析室は、狭い空間に、看護師・臨床工学技士が近くにいるので、分からないことがあっても気軽に聞いたり、助けを求めることができます。

・透析装置の警報解除が不安

透析中には、透析装置は、さまざまな警報が発生する場合があります。警報をうまく対処できるか不安と感じている看護師もいると思います。

基本的によく発生する警報は決まっています。それぞれの対応方法についてはプリセプターが説明してくれるので、一つずつ警報の意味と、対処方法を覚えます。
まれに、装置のシステム的な警報や見たことのない警報が発生することもあります。そのような場合は、臨床工学技士が対応するので臨床工学技士を呼べば大丈夫です。

・穿刺の不安

血液透析では、17G~15Gの太い針で穿刺をします。献血の針の太さでも18G程度です。

「こんな太い針で穿刺ができるのか?」
「穿刺するのが怖い!」
思われる看護師も多いと思います。

私自身も初めて穿刺をするときは、緊張のあまり頭の中が真っ白になりました。臨床工学技士の場合は、学生時に穿刺をすることもなく、穿刺方法についてもほとんど学んでいません。看護師以上に臨床工学技士の場合は穿刺のとっかかりは苦労します。

今まで、何人かの後輩を見ていて思うのは、初めからそれほど穿刺を失敗しない呑み込みが良くて穿刺の才能のがある人と、よく穿刺を失敗をする穿刺の下手な人がいます。

穿刺を失敗することは、患者はもちろんですが、自分自身も相当なストレスになります。下手でも、失敗した原因をよく考えたり、上手な人にアドバイスをもらいながら切磋琢磨していると、3~5年もすれば、どのような患者でもほとんど失敗をすることなく穿刺できるようになります。

看護師の場合は、静脈注射の経験があるので上達はもっと早いかもしれません。基本的に、初めは血管が太くて穏やかな性格の患者から穿刺をします。そして、慣れてきたら少しずつ難しい内シャントの患者の穿刺を行うようになります。最初のころは、穿刺に失敗したら早めに他の人に代わってもらって患者に迷惑をかけないようにすることも大切です。

患者によっては、新人が穿刺に来たらあからさまに嫌な顔をしたり、新人には穿刺はやらせない。言われる場合もありますが気にしなくて大丈夫です。コツコツと努力をしていけば、上達するし、上達すれば患者の間での評判も良くなり穿刺を嫌がる患者も自然にいなくなります。

・業務に飽きないか不安

透析業務は、ルーチン業務が多く毎日が同じことの繰り返しで飽きてしまう看護師も多いと言われます。病棟と比較すると、急変も少なく、さまざまな出来事を柔軟に対応するといったことは少ないです。飽きないためには、日々勉強したり、学会に参加して刺激をもらったり、自ら積極的に研究することです。透析は、奥が深く勉強すればするほど楽しくなると思います。

透析室での看護は、患者が透析導入して亡くなるまで、長期的な看護を行います。患者の一生に寄り添って、患者を支えていくことに大きなやりがいがあると思います。

・残業についての不安

残業がある施設と残業のない施設ははっきり分かれるようです。給料を多く稼ぎたい場合は、残業があって、きっちり残業代を支払ってくれる病院やクリニックに就職をすればいいです。

残業が少ないほうがいい場合は、残業のない病院やクリニックを選べばいいです。病院についての情報は、看護師求人サイトなどに登録すると簡単に調べることができます。

<将来性についての不安>

「透析で長年働くと病棟での勤務ができなくなるかもしれない」といった不安もよく聞きます。これは、透析室に限らずオペ室・内視鏡などの看護師にも言えることです。透析室の業務は特殊であり、病棟で一般的に行う看護業務がなかったりします。たとえば清拭だったり、ベッドでの移動など、医者の補助のような業務もありません。透析患者に使用する薬剤も限らてているので、病棟に戻った時に、長年の間に使用される薬品のメーカーなどが変更されて薬名がほとんど分からなくなっていたなど、たまに聞きます。

ただ、総合病院の場合は部署の移動が定期的にあります。透析室から、病棟・内視鏡・OPなどいろいろな部署に異動する看護師もいますが、慣れるまでは大変ですが、慣れれば問題がないと言われています。ただ、病棟での業務は透析室よりハードな場合が多く、透析室に長年いる看護師は病棟に異動することを嫌がる看護師が多くいです。

いずれは、病棟で働きたいが、理由により、夜勤ができないので透析室で働こうと考えている場合は、3年だけ透析室で働こうといった具合に、期間を決めて働くといいかもしれません。

<福利厚生についての不安>

・給料についての不安

透析室では、基本的に夜勤はありません。夜間透析と言って、午後から夜まで透析をしている施設は多くあるので遅出や準夜勤といった業務形態はあります。看護師の場合は夜勤の手当ての額が多いため、病棟から透析室に異動した場合は、夜勤手当の分の給料が大幅に下がるようです。

・急な休みをとれるのか

透析室に勤務する看護師は、子供が小さくて夜勤をできないような、産休明けの看護師に人気があります。子供が小さい場合は、急に熱が出たり体調を崩して保育園に預けることができなくなる場合が多くあります。その場合は、急に仕事を休まなければならなくなります。そのような場合は、私の施設では休みをとっています。1人少ないだけでも他の看護師の業務の負担がけっこうずっしりきますが、急な場合は休みは取れると思います。

・長期休暇がとれるのか

お盆の休み、年末年始などは、でも透析室は関係ありません。一般的なクリニック・医院ではお盆や年末年始は休診になります。透析クリニックの場合は、患者の透析を飛ばすわけにわいかないので通常通りの業務になります。その為、お盆の長期休みや、年末年始の長期休みは難しいかもしれません。2連休3連休程度なら、なんとかなるかもしれませんが・・・

まあ、これは入院施設がある病棟の看護師も同様です。

<患者との人間関係>

・面倒な患者が多い?

「透析患者は、病院慣れして面倒な患者が多い」といったことをよく聞くかもしれません。確かに、100人以上患者さんがいれば中には、モンスターみたいな患者がいるのは確かです。

ただ、透析患者が面倒と言われる理由としては、病気や透析に対して受け入れることができていない患者が多くいるためです。

透析導入を告知されたときに辿る患者の精神状態は、「ショック→否認→怒り→逃避・・・・→諦め→受け入れ→希望」と、立ち直るまでに、長い長い道のりがあります。ほとんどの患者は、受け入れることができていない不安定な心理状態になっています。このことから、八つ当たりされたり、わがままを言ったり、理不尽なことを言われたりすることもあります。

ただ、患者もいい大人であり大概の患者は、礼儀正しくて紳士的な患者が大半です。ただ、たくさん患者がいるので中には相性が悪く、ものすごく自分自身を嫌うような患者があらわれたりする場合もあります。すべての患者に好かれるように努力をすることは必要ですが、すべての人間から好かれる人など存在しないのでそれほど気にしなくてよいと思います。中には、気が合わない患者がいるから辞める看護師がいますが、1人の患者に対してそこまでこだわらなくていいと思います。

<スタッフ同士の人間関係の不安>

・イジメはないか?

イジメについては、透析室に限らずどこでも、あるところはあるし、ないところはないです。透析室だからといってスタッフ同士のイジメが多いということはありません。透析室では、周りに患者が多くいるし、他のスタッフも近く人いるのであからさまなイジメは少ないように感じます。

・お局みたいなのがいないか?

透析クリニックにかかわらず総合病院では、透析室に長年勤めているお局みたいな看護師がいる場合が多いです。やはり、透析室で長く働けば働くほど、病棟に異動した時の業務の違いが大きく負担になるため、透析室から出にくくなるという理由もあります。

ボジティブな理由としては、透析や透析看護は奥が深く、専門看護師の資格もあります。そのように、専門性が高く奥が深いので透析を極めようと長年頑張っている方も多くいます。

<透析室に転職する場合の転職先のチェックポイント>

以下の項目は施設により大きく異なるので転職前に、転職サイトなどを利用して確認するといいと思います。

・給料・手当て

まず一番気になるのは、なんだかんだでお金だと思います。看護師の経験年数に応じて給料の交渉を行う必要があります。転職サイトでは、給料の交渉を代行で行ってくれるので利用すると便利です。

・残業の有無

透析クリニックでは、残業がある場所とない場所ははっきり分かれます。自分の生活スタイルに合わせてどちらにするか決めておきましょう。

・勤務時間

透析クリニックに転職を考えている人の多くは、夜勤がなく、日曜日が休みといった勤務体系に惹かれていると思います。ただ、施設によっては、曜日によっては、昼から夜まで透析をしていたり、オーバーナイト透析といった、寝る時間帯に透析を行っている施設もあります。出勤時間・集魚時間はしっかり確認しておく必要があります。

・穿刺

どうしても透析の穿刺がしたくない。穿刺がやりたい。などいろいろな意見があると思います。施設によっては、医師だけが穿刺をしていたりして、看護師が穿刺をしていない施設もあります。穿刺は誰がしているのかも確認しておくといいです。

・勉強会・研究会

透析に関心を持ち、透析施設に転職を考えている場合は、しっかりと勉強する環境が整っているかを確認しておく必要があります。研究会・学会で発表しているか?院内で勉強会を定期的に開催しているかなどしっかり確認しておきましょう。

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