保存期CKD患者の貧血は腎機能悪化を早めるらしい

慢性腎臓病(CKD)の場合は、腎臓病の悪化をできるだけ遅らせるために様々な、ことに注意して生活する必要があります。

慢性腎臓病では、少しずつ腎機能が悪化して、一度悪化した腎機能は回復しません。腎機能が大幅に低下すると最終的には、透析導入しないと生命を維持することができなくなります。

そのため、保存期CKD患者は、透析導入をできるだけ延長させるために、さまざまなことに注意しながら生活する必要があります。

たとえば、慢性腎臓病を悪化させる原因としては

・高血圧
・高血糖(糖尿病)
・肥満
・塩分過剰摂取
・喫煙
などが一般的に知られています。特に、血圧管理と血糖管理が腎機能悪化にとても大きく影響します。

ただ先日の、講演会で聞いた話によると、これ以外にも『貧血』が腎臓病を悪化させるリスクになるそうです。

結論から言いますが、貧血による腎機能の悪化を予防するためには、最低でもヘモグロビンを11㎎/dL以上に保ちます。そして、13mg/dL程度に保っていたCKD患者が一番腎臓病進行のスピードを遅らすことができたようです。

ちなみに
CREATE研究では、Hb10.5~11.5の群とHb13~15の群で比較しています。
CHOIR研究では、Hb10.5~11の群とHb13~15の群で比較しています。

どちらの研究でも、Hbが高いほうが優位に腎機能が悪化するスピードが遅かったそうです。

したがって、保存期CKD患者に対しても、貧血がある場合はなるべく早く、エリスロポエチン製剤を使って、貧血を改善してあげることが必要です。

ただ、エリスロポエチンを使用しても、貧血が改善しない場合もあります。これを、エリスロポエチン(ESA)抵抗性貧血などと呼びます。これについては、また次回紹介します。