慢性腎臓病(CKD)と慢性腎不全の原疾患とは?

<慢性腎不全と慢性腎臓病>

慢性腎不全とは

腎不全とは、徐々に腎臓が悪くなっていく慢性腎不全と、急に腎臓が悪くなる急性腎不全に分けられます。急性腎不全は、腎不全になった原因を除去することにより、腎機能が回復することが多いですが、慢性腎不全の場合は、徐々に腎臓の細胞が壊されて腎機能が悪くなる為、回復することはありません。

慢性腎不全になったら

腎不全になると腎臓の機能がほとんど働かなくなります。したがって、今まで腎臓がしてくれていたことができなくなります。
腎臓の働きは

・体内の余分な水分をおしっことして排出する。
・体内の電解質(イオン)の調整
・血圧の調整
・血液を作るのを助ける。
・ビタミンDを活性化させる。

上記の働きが、ほとんどなくなるわけですから、何らかの処置をしなければ生きていくことができなくなります。

慢性腎臓病(CKD)の段階

慢性腎臓病のことをChronic Kidney Diseaseの頭文字をった略語でCKDと呼びます。CKDでは、その重症度や進行度に応じて、ステージ1からステージ5までの5段階に分類されます。

分類方法は、推算糸球体濾過量(eGFR)の値で分類します。糸球体濾過量とは、腎臓の糸球体で尿の基となる原尿が作られる量を表します。通常の成人では、1日に160Lの原尿が作られています。

推算糸球体濾過量(eGFR)は、年齢や性別、血清のクリアチニン値により求めることができ、腎臓がどの程度老廃物を除去する能力があるかを表します。

腎機能区分 腎機能 説明
G1 正常
(GFR≧90)
GFRが90以上の場合は、タンパク尿など出ていなければ腎機能は正常です。
G2 正常または軽度低下
(90>GFR≧60
タンパク尿など出ていなければ腎機能は正常です。ただ、信仰を防ぐために生活習慣を見直す必要があります。
G3a 軽度~中等度低下
(60>GFR≧45)
腎機能が低下してきています。医療機関で治療が必要です。
G3b 中等度~高度低下
(45>GFR≧30)
中程度腎機能が低下しています。医療機関で治療が必要です
G4 高度低下
(30>GFR≧15)
かなり腎機能が低下しています。すでに、腎不全の合併症が表れている可能性もあります。
G5 末期腎不全
(15>GFR)
末期腎不全です。透析、腎移植が必要です。

慢性腎不全の原疾患

慢性腎不全になる原因となった病気は、次のようになります。頻度が多い順に紹介します。

糖尿病性腎症

慢性腎不全の原因の約40%が糖尿病性腎症です。糖尿病では、高血糖になります。高血糖では、血管が炎症を起こしたり、動脈硬化を促進させたりして、末梢の血管の循環が悪くなります。
それにより腎臓で尿を作る糸球体に血液を送る細かい血管が詰まったり、潰れてしまい、尿が作れなくなります。

慢性糸球体腎炎

何らかの原因で、腎臓の糸球体が炎症を起こして、徐々に糸球体が壊されることにより腎機能が低下する。糸球体の炎症の原因は、IgA腎症から起こるものが多いとされています。

IgA腎症

IgAとは、免疫細胞の一種で、菌などから体を守る働きがあります。このIgAがなんらかの理由で、腎臓に集まります。集まったIgAが糸球体のメサンギウムという部位に沈着して、糸球体を壊します。

腎硬化症

腎硬化症は、高血圧による動脈駆硬化により発症します。比較的に高齢者に多い疾患です。高血圧では、腎臓の糸球体に血液を送る細動脈に高い圧力がかかり負担になり、細動脈の血管壁が太くなり血管の内腔が細くなります。このような作用で、腎臓に血液が十分に流れなくなることにより腎機能が低下します。

多発性嚢胞腎

腎臓に嚢胞ができてそれが徐々に大きくなり腎機能が低下します。遺伝性疾患で、40歳ころから腎機能が低下し始め、70歳までに約半数は腎不全を発症します。

まとめ

いろいろな疾患から慢性腎不全を発症しますが、現在では糖尿病性腎症から慢性腎不全になり透析導入している患者が一番多いです。
糖尿病も、Ⅰ型糖尿病に比べてⅡ型糖尿病がほとんどです。Ⅱ型糖尿病については、食生活や運動などにより腎臓病の進行を遅らせることができます。糖尿病からの透析導入では、予後が悪く管理が難しいです。自分の体は自分で責任をもってしっかり管理していくことが大切です。

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