医療機器の消耗部品、指定期間で交換していますか?してません・・・

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医療機器の消耗部品の交換について

臨床工学技士の業務の一つに、医療機器の消耗品の交換があります。医療機器の部品は、それぞれに交換時期が規定されており、定期的に交換しなければなりません。

また、交換時期が指定されていなくても、長期使用していると、ケーブルの被膜が破れたり、落下して破損したりして交換しなければならなくなることもあります。

輸液ポンプ一つにしても、「バッテリー、ゴムパッキン、モーター」など、数年に1度交換するように定められています。輸液ポンプのバッテリーは、5000円程度と安いですが、院内に数百台以上保有している場合、バッテリー交換のみでも相当なコストとなります。病院によっては、予算の申請が通らずに、バッテリーが完全に死んでいても交換してくれない施設もあるようです。

臨床工学技士のメンテナンス業務は、頑張れば頑張るほど安全性は上昇しますが、経費も上昇します。臨床工学技士の業務は収益に結び付きにくいのが悲しいですね。

その為、医療機器の消耗部品が交換期限に達していても、経験的に大丈夫な部品は交換せずに長期的に使用することがあります。例えば、透析装置のエンドトキシンカットフィルタの交換期限は、メーカーによると3カ月毎に交換するように指定されています。

しかし、実際のところ、6カ月程度使用している施設はざらではないでしょうか?透析学会でも、6カ月程度では性能が低下しなかったという発表がたくさん報告されています。

個人的にも、透析液の清浄度を定期的に確認しているのであれば、長期間使用してもいいと思います。(熱水消毒をしていたらリークの心配がありますが。)

ただ、メーカー指定のメンテナンスをしていない場合、何らかのトラブルが発生した場合は、メーカーに責任はありません。交換しなかった臨床工学技士に責任が発生してしまいます。その為、リスクとコストのバランスを考えながら上手くメンテナンスをしていく必要があります。

社外部品の使用について

ともにゃんの生態を見ていると、テルモの輸液ポンプの社外バッテリーについて紹介されていました。

株式会社トライテックでは、テルモの輸液ポンプ(TE-131)、シリンジポンプ(TE-331)のバッテリーを約半額の値段で販売しているそうです。

バッテリジェネリック

(株式会社トライテックのHPより)

ジェネリックバッテリーとは、なかなか上手なビジネスだと思います。

これが、人工呼吸器のバッテリーだったら、絶対に購入しません。バッテリー運転時にトラブルがあると患者の命に直結するからです。

輸液ポンプやシリンジポンプなら使ってもいいかな~と思います。

基本的に輸液ポンプは、コンセントに刺して使いますし、使用中にもし電源が落ちても、患者さんの命に直結するようなトラブルはないからです。

それに、パナソニックのバッテリーなので信頼性は高いと思います。中国性のバッテリーのように爆発したりしないですよね。あとは、接続部のコネクタがしっかりしていれば問題ないでしょう。

輸液ポンプ、シリンジポンプ、ベッドサイドモニタ程度であれば、社外バッテリーでもいいかなと思います。ただ、うちの上司はとても慎重な人なので、こんなのは絶対採用しないと思います。

コンセント一つにしても、メーカーの純正しか使用しません。

そういえば、こないだ人工呼吸器の電源コンセントが断線して患者さんが亡くなる事故がありました。(人工呼吸器欠陥、死亡原因 ALS男性遺族(毎日新聞))これが、もし社外品のコンセントを使用していたら、臨床工学技士が責められたでしょうね。

こうした、もしものことを考えると、多少高くても純正品を使ってしまいます。

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