自分の家族が人工透析をすることになったらどうするか・・・自分にできることは?

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透析患者は、400人に1人

透析患者の数は、年々増加しています。透析導入の原因となった原疾患は、糖尿病・慢性糸球体腎炎・腎硬化症などが多くを占めます。現在、日本で透析をしている患者の数は、約30万人であり、日本人の約400人に1人が血液透析をしています。自分の身近な家族・親戚が透析を導入することは、もはや珍しいことではありません。

今回は、自分の家族が透析導入になった場合に,回りの家族ができることについて紹介します。

 

透析について知る

家族が透析導入になれば、病院の医師もしくは看護師から食事・日常生活についての説明を受けたり、無料のパンフレットなどをもらったりすると思います。慢性腎不全の保存期から透析導入に移行すると、食事療法もがらっと変わるからです。

ただ、病院からの説明だけでは指導の時間が十分に取れないため、自分で簡単な専門書を購入して一読することをお勧めします。

家族が透析導入になった場合、特に注しなければならないのが食事についてです。透析患者の場合、摂取した過剰な栄養素が尿から排出されないため、果物や生野菜を摂取しすぎて、血液中のカリウム濃度が上昇すると最悪の場合、心停止を起こす危険があります。

また、短期的には問題ありませんが、乳製品や蛋白質を過剰に摂取すると、血液中のカルシウム、リンの値が上昇して、血管や内臓が石灰化して、心血管合併症のリスクが上昇します。

その為、透析患者が長生きするために家族ができることは、透析患者の体によい食事を作ることだと思います。ただ、透析患者の体に悪いといって、減塩したり・薄味の食事を作っていたら、食事がまずくなります。透析患者の食事に関してのレシピを紹介した本は、たくさん出版されているので購入してみるといいです。(透析食の書籍)

食事以外には、透析についての総合的な知識も必要になります。透析患者に起こる合併症・日常席活に対する注意点など合併症についての知識などです。透析についての周辺知識を持つことで、スタッフの説明が理解できたり、患者にとって適切な透析方法を医療側に依頼することができます。周辺知識についての勉強は、透析患者の生活指導ガイドなどがいいです。少し古い本ですが、私自身が学校を卒業してすぐに購入した本です。

就職して、すぐの自分でも簡単に理解することができました。医療スタッフでなくても十分理解できると思います。

 

透析患者が立ち直るには

透析を導入することは、癌の告知よりつらいと言われることがあります。なぜなら、慢性腎不全になり透析導入されると一生治らないからです。余命が短くなることの恐怖や、透析に拘束されるストレスなど、はかりしれません。

透析導入になった患者は、『抑うつ・怒り→諦め→受容→立ち直り』というプロセスをたどるといわれています。そして全ての人が立ち直っているわけではなく、受け入れることができないまま亡くなっている方も大勢います。

ただ、透析を受け入れて、社会的に活躍されている方も大勢います。バイエル医薬品株式会社では、透析をしながら活躍している人を紹介しています。

私の施設でも、透析をしながら生き生きと活躍されている方が大勢います。私が勤務する透析施設では、透析歴が長い人で35年の方がいます。20年以上透析をしている方もいますし、10年以上している方であれば、数え切れないほどいます。

全腎協に加盟していると、長年透析をしていると表彰されて記念品がもらえるそうです。20年の表彰で文鎮しかもらえなかったと不満を言っている患者さんがいましたが・・・

 

以前は、長期間透析をしていると高確率で透析アミロイド―シスを発症していました。現代では、透析膜も進化したり、オンライン透析という透析アミロイド―シスの原因毒素を除去することができる透析療法も開発されたため、近年、透析導入した透析患者は、透析アミロイド―シスを合併する確率は、1/100以下に低下するといわれています。

 

透析導入したからといって、必ず平均寿命より早く亡くなるというわけでわありません。90歳でも元気に透析を受けている患者もいます。

自暴自棄にならずに、食事・生活習慣を気をつけることで、少しでも長生きすることができるのではないかと思います。

 

<お勧め書籍>

透析患者の生活指導ガイド 透析者と家族が元気になる本―全国の「達人」に学ぶ長生きの秘訣 透析食を楽しく作るおいしく食べる―人工透析患者さんのための安心お料理BOOK

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