透析看護師のメリット・デメリットとは

看護師3

透析室での仕事内容は、一般病棟とは大きく異なります。

新人看護師の場合は、「透析の仕事は大変そう。難しそう。」という先入観が強いようです。しかし、一部の看護師からは透析看護師の仕事は非常にやりがいがあり、またプライベートと両立させやすいので人気があります。

今回は、透析看護師のメリットとデメリットについて私が思いつく限りで紹介します。

透析看護師のメリット

笑顔の子供

透析看護師の「体力的メリット」

・夜勤がない

透析室で働こうと考えたきっかけとして、夜勤がない。という理由は非常に多いです。小さな子供がいたり、家族とのプライベートの時間を大切にしたい場合は、日曜日が休みだったり、夜勤がない透析施設の仕事は魅力的です。

病棟から透析室に異動してきた看護師さんからは、『夜勤がないことにより、生活リズムが整って体がすごく楽になった』というのはよく聞きます。

・定時に帰れる

透析の仕事は、順番が決まっていて、決まった手順の仕事内容が多いです。その為、病棟勤務のように急に入院患者が入ったり、患者が急変したりなどでバタバタするようなことほとんどありません。急な残業が入ったりすることもなくほとんど定時に帰ることができます。

透析の仕事にそれほど興味がないけど、勤務体系が気に入って透析室で働いているという看護師さんも多いです。

・肉体的に楽

先ほども、紹介しましたが、透析室の仕事は夜勤がなかったり、力仕事も少ないです。座ってのんびりと作業できる時間帯も長いので、肉体的に楽と感じることが多いです。

・外来業務の中では給料が良い

一般病棟の看護師と比べると夜勤手当がない分給料は少なくなります。ただ、準夜勤手当や危険手当などが支給されるクリニックも多く、日勤の外来看護師と比較すると給料はいいです。

全国的な透析看護師の平均年収は430万円程度です。もちろん、地域差も大きいのでもっと給料が良い病院もたくさんあります。

透析看護師の「技術的メリット」

・穿刺がうまくなる

透析室で磨かれるスキルとしては、穿刺・注射があります。透析開始時には、一人の患者に対して2本の針を刺します。ほとんど、毎日穿刺をすることになるので注射の技術はかなり磨かれます。

初めてシャントを穿刺する場合は、血管が固いなど違和感があるかもしれませんが看護師の場合は、すぐに慣れることができます。難しい血管の患者や気難しい患者の場合は、ベテランさんが穿刺をしたりするのでそれほど心配する必要もありません。

・コミュニケーション能力が向上する

「透析患者さんは、癖がある。透析の仕事は、患者さんとの人間関係が大変」という話はよく聞きます。しかし、実際に癖がある患者さんは、何十人もいる中の数人だけです。

そのような患者さんに対しても、長く働いていると、うまく距離を取ったり、ストレスを感じないような能力が身に付きます。あと、人見知りでコミュニケーションが苦手という人も心配いりません。

透析患者さんは、たびたび顔を合わせるので、親戚のおいちゃん・おばちゃんみたいな感覚になってきます。もちろん、ある程度の距離感・けじめをもって接することは必要です。

・病棟で経験した知識、今まで学んだ知識を生かせる

透析の仕事は、透析をするだけではありません。患者さんの心をケアすることもそうですが、患者さんの全身を管理しなければなりません。透析の知識だけでなく、フィジカルアセスメント・心電図・癌・糖尿病・急変時の対応など、幅広い知識が必要になってきます。

透析の経験がない場合は、新しく透析の仕事を覚えることがたくさんありますが、今まで病棟で学んできた知識もいろんな場面で役立てることができます。

・専門性をさらに高めることができる

透析についてさらに深い知識をつけたいという場合、複数の透析関連の専門資格があります。透析看護の認定看護師の資格もあるのはもちろん、透析技術認定士、透析技能検定など、スキルアップを目指せる資格が複数あります。

これらの資格勉強した知識を生かして、さらによい透析看護を実行する能力が身に付きます。勉強したことを透析看護に生かせる。というのが仕事のモチベーションアップにもつながります。

・長く働くと頼りにされる

透析室に入ったばかりのころは、新人に対応されるのを快く思わない患者さんも中にはいます。ただ、患者さんも毎日スタッフをよく見ています。日常業務をてきぱきやったり、一生懸命しているとその成長を認めてくれます。

『○○さんがいたら安心。○○さんに穿刺をしてもらいたい。』などと頼りにされるとうれしいです。

・ルーチン業務は、すぐに覚える事が出来る

透析室の業務は、ルーチンで決まった順番で流れる作業が多いです。周りの状況に応じて対応するということも少ないので、比較的すぐに覚えることができます。2~3ヶ月も働けば慣れると思います。

日常業務ができるようになれば、トラブル時の対応・透析に関する周辺知識などについて勉強していけばよいです。



透析看護師のデメリット

透析看護師の「技術的デメリット」

・針刺し事故のリスク

透析では、大量の血液を循環させる治療なので「血液暴露・針刺し事故」などの危険性が多いです。特に、透析患者の場合は、C型肝炎・B型肝炎などの感染者の割合が多いので注意しなければなりません。

針刺し事故を防ぐために、安全針や真空管採血などを導入している施設もありますが、クリニックの場合はコストの関係で導入していない施設も多いです。穿刺時・返血時は、マスク・ゴーグル・エプロンなど、感染対策はしっかりしておきましょう。

・幅広い分野の看護業務を学びずらい

総合病院の病棟で長く働いていると、各診療科で様々な看護業務が行えます。透析の場合は、清拭など基本的な看護業務をすることもないので、透析室で長く働くとつぶしが効かなくなると言われることがあります。確かに、10年、20年と透析室で働くと、一般病棟に異動したときに苦労するかもしれません。

透析から病棟に異動になることもよくありますが、体力的にしんどいという声は聞かれますが、いままで病棟の経験がある場合は、比較的問題ないようです。

 

透析看護師の「精神的なデメリット」

・患者さんとの人間関係に疲れる

人間同士の付き合いなので、相性の問題は少なからずあります。生理的に嫌いという理由だけで、きつく当たっている患者さんも見かけます。

患者さんとのトラブルがあって少し憂鬱になることもたまにはあります。ただ、長く働いているとそれほど気にならなくなったり、うまく対処する方法も身に付きます。

相性の悪い患者もいれば、逆に良くしてくれる患者さんもたくさんいます。透析患者さんとの会話は、透析や病気に関することだけではなく、今まで歩んできた人生や、教訓など、人生経験など、沢山の話を聞くことができます。

人生経験の多い患者さんとの会話は楽しいし、勉強になることもたくさんあります。

・ルーチン業務が多いので飽きる

透析室の仕事にやりがいを持てるか、仕事内容が気に入るかどうかは、その人の性格による部分が大きいと感じます。透析室の仕事が合う人は、以下のタイプかと思います。

  • のんびりと仕事をしたい。
  • バタバタしたり状況に応じて対応をするのが苦手。
  • 患者さんと会話したりコミュニケーションをとるのが好き。
  • 家庭と仕事を両立させたい。
  • 慢性的看護に興味がある。

飽きない為には、積極的に勉強したり、研究発表をすることだと思います。

透析看護師のメリット・デメリットまとめ

透析看護師の仕事は、メリット・デメリット両方があります。それらをしっかりと理解したうえで、透析室に入って何がしたいのか?どのようなことを学びたいのか、を明確にしておくとやりがいを持って働けると感じます。

透析病院に転職を考えている場合は、看護師転職サイトの利用が便利です。以下に使い方をまとめましたので、よかったら読んでみてください。

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