不均衡症候群とは!?原因と機序について

患者さん

患者さん透析導入時は、毒素の除去を少な目にして、不均衡症候群の発生を防いでいるというのは、透析にかかわるスタッフの多くは知っていると思います。

ただ、どのような機序により、不均衡症候群が発生するかは意外と知らない人が多いと思います。今回は、不均衡症候群が発生する機序(原因)についてできるだけ簡単に紹介します。

不均衡症候群とは

不均衡症候群は、透析導入時に最も注意しなければならない短期合併症の1つです。症状は、透析中もしくは透析終了後12時間以内に現れます。

症状としては、『頭痛、嘔吐、血圧低下、視力障碍、痙攣、意識障害』などが現れます。

不均衡症候群の原因

不均衡症候群の原因は、脳内の水分量が急激に上昇することが原因であると考えられています。血液透析による老廃物の除去は、血液中や、頭部以外の体液は比較的安易に除去することができます。

それに対して脳内の老廃物は除去がされにくく、透析後は、脳内とそれ以外の体液に、老廃物の濃度差が生じます。

それに対して、脳は老廃物を薄めようと、脳内に水分をどんどん吸収します。それにより脳圧上昇が起こり、様々な症状が現れます。

不均衡症候群の予防

不均衡症候群の原因は、脳内とそれ以外での老廃物の濃度差により生まれます。したがって、不均衡症候群を予防するには、急激な毒素の除去を行ない、脳とそれ以外の老廃物の濃度差を増やしすぎないことです。

その為、透析が慣れるまでの透析導入期は、血液ポンプの速度を遅くして、血液の処理量を少なめにしたり、膜面積が小さく、毒素の除去クリアランスが低いダイアライザーを選択したり、透析時間を短くします。

透析に慣れてきたら、標準的な透析条件に設定して、採血結果により透析量を調整していきます。

不均衡症候群を予防する透析条件

・透析時間を短めにする
・クリアランスの低いダイアライザーを選択
・膜面積の小さなダイアライザーを選択
・血流を少なめにする

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