透析患者の飲水・食事指導について(EASEプログラムを活用しよう)

患者さん

食事管理ができない患者指導に

透析患者さんは、透析間の食事や飲水量など厳しい制限があり、厳しく指導されると思います。透析間の体重増加量が多いと、透析中に血圧低下を起こしたり、心臓に負担がかかるなど、患者さんの命を縮めることになるからです。たいていの患者さんは、理解して守ってくれますが、どうしても制限することが難しい人がいます。

そのような患者さんには、EASEプログラムが有効だといわれています。EASEプログラムは、「学習理論、認知行動療法、保健行動モデル」などを取り入れて作られた、自分自身の行動を変えていくプログラムです。特に、糖尿病患者、透析患者の食事・飲水指導について有効な効果がありたくさんの論文が発表されています。

今回は、EASEプログラムの概要について紹介します。

 

EASEプログラムの概要

EASEプログラムは、「ステップ・バイ・ステップ法、セルフ・モニタリング法、ピア・ラーニング法、行動強化法、生きがい連結法、リフレイミング」の6つの療法でできています。全ての方法を実施するのではなく、患者さんと話して、目標が実施できない原因を見つけてそれに合った手法を選択して実行します。

それぞれの方法について簡単に紹介します。

 

EASEプログラムの6つの療法

ステップ・バイ・ステップ法

ステップ・バイ・ステップ法は、一気に大きな目標を達成するのではなく、小さな目標を立てて、段階を追って目標を達成する方法です。

セルフ・モニタリング法

セルフモニタリング法は、目標に向かっている途中の自分の行動・体調・気持ちを記述する方法です。自分の行動を客観的に把握する効果があります。ステップ・バイ・ステップ法と同時に用いられることが多いです。

ピア・ラーニング法

ピア・ラーニング法は、自分と同じ環境で同じ目標を持つ人から学ぶことにより、指導を受け入れやすくする方法です。

行動強化法

行動強化法は、目標を達成することでどのような報酬が得られるかを認識して行動意欲を強化する方法です。

生きがい連結法

生きがい連結法は、達成させたい目標と生きがいを関連させることで目標達成の意欲を高める方法です。

リフレイミング

ある出来事が起こった時に、とらえ方・受け取り方により落ち込んだり・喜んだりすると思います。このようなとらえ方が、極端にネガティブな人がいます。リフレイミングとは、そのような認知の歪みを訂正してあげる療法です。認知行動療法の基本でもあります。

 

まとめ

どこの施設にも、透析間にものすごく体重を増やしてくる患者さんや何回言っても食事指導を守ってくれない患者さんが一定数いると思います。そのような患者さんには、EASEプログラムを活用してみてはどうでしょうか。

具体的な実施方法は、『EASEプログラム概要』、『群馬大学大学院岡研究室』で紹介されています。

(参考文献・引用)
EASEプログラム概要(http://oka.dept.health.gunma-u.ac.jp/~michiyo/program/index.html)
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