電子工作って楽しい!書籍『電子工作の職人技』をレビューします。

電子工作

はじめに

電子工作についての書籍を頂きました。読んでみると非常に良書でした。

もっとたくさんの人に知ってもらいと思ったので紹介します。電子工作が趣味という人以外にも、CEの学生さんや、現役のCEに直接役立つ内容も満載です。

ちなみに今回紹介する書籍『電子工作の職人技』は、現役の臨床工学技士である高瀬さんが執筆しています。著者は、地方の総合病院に勤めており、電子工作の他にもiPhoneアプリの開発をされています。

著者のホームページ(臨床工学技士の為の電子工作)には、より臨床よりの電子工作や医療機器の修理の事例が搭載されています。そちらも非常に勉強になりますのでご参照ください。

『電子工作の職人技』の紹介

それではさっそく書籍について紹介させていただきます。

まず、目次を転載。

[目次]

Part1 電子工作をはじめるための準備体操

1-1 おさらいをしよう! オームの法則と電気の性質
1-2 抵抗とコンデンサをマスター
コラム1:抵抗器の種類と用途
コラム2:コンデンサの種類と用途
1-3 材料はどこから調達するか
1-4 最低限必要な工具はこれだ?
コラム3:電子工作に使用する電線

Part2 電子工作はじめの一歩

2-1 あなどるなかれLED を光らせることの面白さ
工作にチャレンジ:USB ケーブルでLEDを光らせてみる
コラム4:配線と結線
2-2 電気を一方通行にできるダイオードを使ってみる
工作にチャレンジ:原始ラジオを作っちゃおう
2-3 トランジスタってどう使うの?
工作にチャレンジ:増幅回路でお風呂満水センサーに挑戦
工作にチャレンジ:トランジスタで電気ビリビリマシーンを作る?
2-4 オペアンプは面白い
工作にチャレンジオペアンプで電波を見える化~電界強度計の作成
コラム5:オペアンプのさまざまな増幅回路

Part3 本格的な工作にチャレンジ!

3-1 青色LED のかわいい電源装置 3端子レギュレータによる可変安定化電源
3-2 実用的で便利なDIY の王道 ソーラー発電によるポータブル電源
コラム6:リレーってなに?
3-3 真っ暗闇でもラクラク撮影 赤外線カメラシステム
3-4 定番のLM386を使って安価で高音質を堪能 オーディオアンプ
コラム7:可変抵抗のAカーブ,Bカーブ
3-5 オーディオ専用IC で迫力のステレオサウンド 高出力オーディオアンプと広帯域スピーカー
3-6 驚異の高電圧で鳥獣撃退 6000Vの電気柵
コラム8: コッククロフトウォルトン回路

Part4 こんなものまで作れる? 便利な工作キットを作ろう

4-1 これで計れないものは無し? LCF メーターキットVer2
4-2 なかなか使える手乗りサイズのオシロスコープ LCDオシロスコープキット06204KPL

(http://gihyo.jp/book/2017/978-4-7741-8707-5より引用)

目次を見るだけで、便利なものや、興味を惹かれる電子工作が満載ですね。

始めから簡単に概要を紹介します。

まず、Part1では、電子工作を始めるための準備体操ということで、「電子工作をするための道具の使い方や部品の調達方法」、「最低限知ってほしい電気電子の基礎知識」について紹介しています。図やイラストをふんだんに搭載しており、誰にでも理解しやすいように解説されています。

Part2からは、いよいよ電子工作のスタート!

Part2では数十分から1時間以内で作れるような単純な回路での電子工事例が搭載されています。LED、ダイオード、トランジスタ、オペアンプなどなど、それぞれを使用した簡単な作品が順番に解説されています。電子工作初心者や小学生の自由研究などにもいいと思います。

本書の良いところは、工作前には、使用するパーツの原理を分かりやすく説明してくれているところです。パーツの意味や働きを理解したうえで工作するので、電気電子の知識も同時に習得することができます。

また、工作するうえでの回路図の他に、イラスト付きの配線図が搭載されています。これを見れば回路図が読めなくても誰でも迷わずに工作できます。

サンプルページは、以下より確認できます。Part3のページの一部を確認することができます。工作のために必要な部品の品番、回路図などなど全ページカラーでなので、見やすいですね。

<<電子工作の職人技サンプルページ

Part3からは、日常でより役立ちそうな電子工作が紹介されています。さらに、臨床工学技士の臨床業務にも応用できそうな電子工作も見受けられます。例えば、可変安定化電源。これは、指定した電圧の電源を供給するためのものです。可変安定化電源は、JMSのOT-808などの輸液ポンプの定期点検(バッテリー電圧低下警報)の確認などにも必要な装置です。

購入すると安いものでも3万円近くするため、なかなか購入してくれない施設もあると思います。そういう場合は自作すると、数千円で作ることができ、かなりコストカットすることができます。

他には、電気柵のページには、タイマーICについて記述されています。タイマーICを利用すると簡易的な心電図チェッカー(模擬波形を表示したりなど)を作成することができます。無線式の心電計の電波の受信を確認したり、指定の波形が出るかを確認したりなど簡単なテストができます。

Part4では、医療機器の点検や修理に活用できる高精度LCFメーターとオシロスコープの工作キットが紹介されています。工作キットとは、必要な部品や専用基盤がセットになった商品です。一般的に購入すると非常に高価なものが工作キットでは、驚くほど安く作れるそうです。

工作キットを購入すると手順書がついているそうですが、本書では手順書だけではわかりにくい部分(著者の主観により)を写真付きで補足説明してくれています。

ということで、一通りの本書の説明はここまでです。本書の説明で、電子工作に興味を持たれた方は是非電子工作にチャレンジしてみてください。

購入は、ネットの他、近所の書店の電子工作のコーナーなどで販売されています。

・Amazonで購入⇒電子工作の職人技
・技術評論社ページ⇒電子工作の職人技

電子工作をするメリット

ここからは、電子工作を始めることによるメリットについて私の意見を紹介します。

電気・電子の基礎知識を学べる・復習できる

電子工作では、オームの法則、直列・並列回路、部品としては、抵抗、コンデンサ、LED、ダイオード、トランジスタ、オペアンプなどを使用します。これらの部品を使いながら、工作を行うので、電子部品の意味やそれらを使った回路図の意味を読み取れるようになります。技士の国家試験でも、これらに関連する問題が出題されるので、国試対策やME実力検定の学習にも役立ちそうです。

工具の使い方に慣れる

電子工作では、はんだごて、ニッパ、テスター、圧着ペンチなどなど、様々な工具を利用します。これらは、医療機器の修理やメンテナンスでも頻用しますので、普段工具を使用したことがない人にとっては、道具の使い方を学ぶいい機会になると思います。

臨床で直接役立つ

書籍のレビューでも紹介しましたが、電子工作では、臨床国学技士の業務に直接関係する知識を学べる他、業務に使用する道具も作ることができます。これからは、付加価値を発揮することが大切になってくると思います。技士の業務以外にも何か突出した特技を身に着けるということは評価されるためには大切だと思います。

面接でアピールになる(学生の場合)

臨床工学技士の就職試験では、面接の採点が非常に重要です。理由は、直接患者さんと直接接する機会が多いことや、他職種とコミュニケーションを取りながら実施する業務が非常に多いから、第一印象や人間性が大切だからです。

ちなみに面接では必ず趣味を聞かれます。だいたいの人は『音楽鑑賞、読書、スポーツ』などと答えます。はっきり言ってみんな同じような内容ばかりで面白くありません。

そこで、電子工作が趣味です。と答えると、CEの仕事にも関連があるので非常にアピールになるし興味を持たれると思います。

単純に楽しい

電子工作って、難しい・マニアック・オタク・あんまり役に立たないみたいなイメージがありました。偉い教授みたいな先生が書いた本だときっと難しくて・面白くないんだと思います。

だだし、今回の書籍は、電子工作が大好きな臨床工学技士が執筆した本です。独学で電子工作について勉強されたようです。その為、お堅い言葉でなく、語り口調で優しい言葉で書かれているので非常に読みやすいです。流して読むだけでも、電子工作でこんなものが作れるのか~と 楽しくワクワクしました。

私も、これから道具をそろえて電子工作にチャレンジするつもりです。

まとめ

臨床工学技士の学生さんは、電気・電子などの授業は難しくて楽しくないと思います。その理由は、電気や電子って直接目で見ることができないので、イメージしにくく分かりずらいからだと思います。

紙の上の学習だけで電気電子について理解するのに限界があると思います。電子電気の知識を学ぶ為に、電子工作を始めるっていうのも非常におすすめな方法であると改めて感じました。

臨床工学技士の学生さんは、これから夏休みになり時間をもてあますと思うので、趣味程度に初めて見てはどうでしょうか?一人でできる趣味は生涯とても大切だと思います。

・Amazonで購入⇒電子工作の職人技
・技術評論社ページ⇒電子工作の職人技

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