臨床工学技士の内視鏡業務について

内視鏡装置

内視鏡による外科手術は、低侵襲で患者に負担が少ないことから、胆石症の治療や、大腸癌・胃癌などの外科手術などさまざまな分野で使用されるようになりました。内視鏡による手術では、スコープやファイバーなど高性能な機器を複数使用することから、医療機器に大きく依存します。

その為、手術中に医療機器のトラブル・故障が生じると治療に大きな障害が出ます。そこで、現在では内視鏡手術をしている施設では、内視鏡に使用している医療機器の保守点検・管理においても臨床工学技士が関るようになってきました。そして、施設によっては、内視鏡室に専属の臨床工学技士が配置されている病院も増えてきました。

今回は、内視鏡治療の基礎知識と臨床工学技士の内視鏡分野での業務を紹介します。

 

内視鏡手術とは

内視鏡化手術では、腹腔内にCO2(二酸化炭素)を送気して腹部を膨らませて、腹腔鏡挿入して、映し出された映像をモニタで確認しながら手術します。内視鏡の手術では、特殊な機械が多くしようされます。

気腹器

腹腔内にCO2を挿入して、腹腔を膨らませる。

光学機器(CCDカメラなど)

腹腔内の映像を撮影する。

電気メス・超音波凝固切開装置

内視鏡治療では、出血が多くなるとカメラでの視認性が悪くなり治療困難となる。その為、出血を抑えるために電気メス・超音波凝固切開装置が積極的に使用されます。

 

内視鏡のトラブル

内視鏡手術で使用する装置は、高性能で精密であり故障することもたびたびあります。ケーブル類の断線や落下による故障、部品の消耗、モニタが突然映らなくなったりなどが多いトラブルです。トラブルが発生しないように、メンテナンスをおこなうことと、手術中に機器のトラブルが発生した場合に、早急にトラブルの原因を解決したり、業者に連絡して迅速にバックアップをとることが内視鏡での臨床工学技士の重要な役割です。

 

内視鏡分野での臨床工学技士の業務

内視鏡手術機器保守管理

手術中に、トラブルが発見されたりしないように、使用前点検・使用後点検を行います。

手術中の内視鏡機器不具合対処

手術中にトラブルが生じた場合の、対処、バックアップを行います。

教育・勉強会の開催

内視鏡機器を安全に使用するために、スタッフに対して勉強会や教育を行います。

物品管理

内視鏡で使用する消耗品の在庫管理や、使用が終わった機器の消毒・洗浄・点検を行います。

 

まとめ

臨床工学技士会の学会でも内視鏡についての発表や報告が少なく、まだまだ臨床工学技士の内視鏡業務は開拓途中のようです。ただ、内視鏡分野では、日本消化器内視鏡学会より消化器内視鏡技師という認定資格の制度もあり、勉強したり・活躍する分野が整備されています。

大腸癌や胃癌の患者数も年々増加しており、内視鏡分野はこれからも、どんどん発展していくと思われます。

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