輸液ポンプチェッカ「FLUKE IDA4 PLCS」の使い方

テスタ

近年、病院において、医療機器安全管理責任者を任命して、院内の医療機器を適正に管理することが義務づけられています。医療機器安全管理責任者の仕事は、医療機器の点検、勉強会の開催など、さまざまな業務を行う必要があります。これをきっちり行っていないと、もし院内で医療機器に関連した事故が発生した場合、医療機器安全管理責任者が業務上過失致死で逮捕される恐れがあります。

今回は、どこの病院でもよくつかわれている。輸液ポンプやシリンジポンプの点検に便利な、チェッカを紹介します。輸液ポンプチェッカでは、輸液ポンプやシリンジポンプの流量の測定および、閉塞警報が発生したときの圧力を測定することができます。

チェッカの使い方

流量制度の測定

チェッカの電源を入れます。このような画面が表示されます。
セットアップ

PCソフトのHydroGraphのアイコンをダブルクリックしてパソコンのソフトを起動します。
1
キーボードのアイコンをクリックします。
2
たくさんの入力項目が表示されます。順番に説明します。

・control nunber
ポンプの管理番号を入力します。この名称でフォルダが作られパソコンに測定結果が保存されます。
・operator
点検者の名前を入力します。未入力でもOKです。
・manufacture
メーカー名を入力します。
・Device Type
ポンプの機種を入力します。
・Serial Namber
ポンプのシリアルナンバーを入力します。
・Location
点検場所を入力します。

いろいろと、入力する箇所が多くて面倒ですが、一度入力すると、次回からは、「control nunber」だけ入力すると、「manufacture、Device Type、Serial Namber、Location」は、自動で入力されます。

<Flow Test Parameters>
・Set Flow Rate
流量テストをするときの、輸液速度を入力します。
・Total Volume
流量テストでの予定流量を入力します。

<Stop test when>
これは、流量テストにおいて、いつまで測定するかを選択します。

・volume rechedをチェックすると、指定した積算量になると測定がストップされます。

・time rechedをチェックすると、指定する時間になると測定がストップします。流量制度を測定する場合は、こちらを選択します。

上記の、設定ができたら「OK」をクリックします。

次は、チェッカのほうを確認します。パソコン側の設定ができれば、「PRIME」と表示されます。これは、「プライミングしてください」という意味です。
プライム
輸液ポンプの点滴セットをテスタに接続して、輸液ポンプを早送りして、輸液セットとテスターのチューブ内を水でプライミングします。

IMG_0013

プライミングが完了すれば、チェッカの表示が「START」に変わります。
スタート
次は、パソコン側の設定です。チェッカのプライミングが完了すると、パソコン側の旗のアイコンが緑色に変わります。
3

緑の旗をクリックします。

緑の旗をクリックするとチェッカは「AUTO」と表示されます。
オート
「AUTO」が表示されたらいつでも、輸液ポンプで輸液を開始を開始させます。

測定が始まると、チェッカの表示が「FLOW」と変わります。
フロー
測定中は、瞬時の輸液速度、平均輸液速度、経過時間がパソコンから確認できます。
5

time rechedにチェックをしていた場合は、指定時間で測定が終わります。「パソコン画面に測定結果を記録しますか?」と表示されるので「はい」をクリックします。

閉塞警報の発生圧力の確認

次は、閉塞警報のテストについて説明します。

パソコン画面で、oculusionをクリックします。流量テスト後に、閉塞警報のテストをする場合は、「SET Flow Rate」以外は、入力されています。
6
したがって、「SET Flow Rate」のみ入力します。これは、閉塞テスト時の輸液ポンプの輸液速度を入力します。

入力ができたら「OK」をクリックします。すると、旗のアイコンが緑色になります。

緑の旗のアイコンをクリックすると同時に、輸液開始します。

閉塞テスト中のパソコン画面です。現在の圧力と経過時間が表示されます。
10

輸液ポンプの閉塞警報が発生したら、パソコン画面の赤色のストップのアイコンをクリックします。これで、測定が終了します。

測定が終わると、「測定結果を記録しますか?」と表示されますので「はい」をクリックします。
11

測定結果は、「control nunber」ごとに、フォルダが作られて、閉塞圧と流量テストの結果が一覧で保存されます。

これが流量制度テストの結果です。
流量
これが閉塞テスト結果です。
圧力

テスタを使ってみての感想

テスタの悪い点

・導入時にシリアルナンバーなど入力するのがとても面倒でした。ただ、シリアルナンバーは入力しなくてもcontrol nunberさえ入力すれば測定はできます。

・パソコンソフトの数字などの表示が小さいので、ある程度のパソコン画面のサイズがないと見えにくいです。(パソコンの画面解像度を下げることで文字サイズは大きくできます。)

・テスタの校正が年に1回必要です。テスタの精度を保つために、年に一度、メーカーに預けて校正してもらう必要があります。もちろん有償です。

テスタの良い点

・メスシリンダや、圧力計を準備しなくても測定できるため準備や片付けの手間が少なくて済みます。

・測定結果がデジタルの数値で表示されるので確認が簡単です。

・測定結果がそのまま、パソコンに記録されるので測定記録の管理が簡単にできます。

まとめ

チェッカを使うことによって、準備や片付けの手間を減らすのには、効果がありますが、点検時間の短縮にはそれほど貢献しないように感じます。

ただ、流量テストにおいては、メスシリンダと異なり、短時間で少量の測定においても測定結果を確認しやすいので、流量テストのテスト条件を工夫する(テスト時間を短くする)ことにより、点検時間を短縮できるかもしれません。

また、コンパクトで場所をとらないのもいいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>