平成28年度診療報酬改定(透析材料の償還価格)について紹介します。

はじめに

平成28年度の診療報酬改定では、ダイアライザの値段が大幅に変更になりました。以下に簡単に紹介します。

 

項目 26年 28年 差額
040 人工腎臓用特定保健医療材料(回路を含む)
(1)ダイアライザー
1.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²未満)
(Ⅰ・Ⅱ)
1610円 廃止
2.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²未満)
(Ⅲ)
1510 廃止
3.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²未満)
(Ⅳ)
1750 廃止
4.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²未満)
(Ⅴ)
1830 廃止
5.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²以上)
(Ⅰ・Ⅱ)
1690 廃止
6.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²以上)
(Ⅲ)
1550 廃止
7.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²以上2.0m²未満)
(Ⅳ)
1740 廃止
8.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積1.5m²以上2.0m²未満)
(Ⅴ)
1750 廃止
7.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積2.0m²以上)
(Ⅳ)
1770 廃止
8.ホロファイバー型及び積層型
(膜面積2.0m²以上)
(Ⅴ)
1830 廃止
ダイアライザー
(1a型 膜面積1.5㎡未満)
1590
ダイアライザー
(1a型 膜面積1.5㎡以上)
1530
ダイアライザー
(1b型 膜面積1.5㎡未満)
1610
ダイアライザー
(1b型 膜面積1.5㎡以上)
1650
ダイアライザー
(2a型 膜面積1.5㎡未満)
1600
ダイアライザー
(2a型 膜面積1.5㎡以上)
1670
ダイアライザー
(2b型 膜面積1.5㎡未満)
1600
ダイアライザー
(2b型 膜面積1.5㎡以上)
1740
ダイアライザー
(s型 膜面積1.5㎡未満)
1660
ダイアライザー
(s型 膜面積1.5㎡以上)
1660
特定積層型 5870 5780 -90
(2)ヘモフィルター 4630 4630 0
(3)吸着型血液浄化器
(β2-ミクログロブリン除去用)
22600 22400 -200
(4)持続緩徐式血液濾過器
①標準型 26500 26500 0
②特殊型 27800 27800 0
(5)ヘモダイアフィルタ 2860 2810 ―50

診療報酬改定の補足説明

平成28年度のダイアライザーの材料費(償還価格)は大幅な変更となりました。まず大きな変更点として、HDなどで使用されるダイアライザーの分類が変更されました。従来は、β2ミクログロブリンの除去率により、Ⅰ型~Ⅴ型まで分類されていました。(H26年度の分類)平成28年度の診療報酬改定よりβ2ミクログロブリンとアルブミンの漏出量により分類されることになりました。

ダイアライザの区分

全国の透析施設では、Ⅳ型のダイアライザー(1770円)がたくさん使用されています。この膜が新しい区分になると、おおよそⅡa(1670円)に当てはまると考えられます。Ⅴ型のダイアライザーは、Ⅱbに該当します。このように、従来の材料費と比較すると100円近く材料費が下げられています。

オンラインHDFに使用する膜(ヘモダイアフィルタ)についても2860円から2810円と50円のマイナスです。メーカーの説明ですと、ヘモダイアフィルタ自体の値段が下がってきているのでそれが考慮されたのではないかということです。

ちなみに新しい膜分類のS型というのは、『生体適合性にすぐれる、吸着により溶質除去ができる、抗炎症性、抗酸化性を有すること』と定義されています。現状は、EVAL膜、PMMA膜とされているようです。

旭化成のビタミンコーティング膜(VPS-HA)も入るんでしょうかね??