平成28年度より新設『下肢末梢動脈疾患指導管理加算』とは

女性の足

透析患者のフットケアに診療報酬が加算

平成28年度の診療報酬改定では、全体的に透析関連の点数は低下してしまいました。その代りですが、フットケアを適切に実施している施設では新設された管理料を得ることができるようになりました。

新設された診療報酬は、「下肢末梢動脈疾患指導管理加算」です。月に1回100点を取得することができます。今回は、取得条件に付いて簡単に紹介したいと思います。

 

下肢末梢動脈疾患指導管理加算とは

新設された管理料について、以下のように記されています。

注10

別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保健医療機関において、人工腎臓を実施している患者に係る下肢抹消動脈疾患の重症度等を評価し、療養上必要な指導管理を行った場合には、下肢末梢動脈疾患指導管理加算として、月1回を限度として所定点数に100点を加算する。

「注10」の下肢抹消動脈疾患指導管理加算は、当該保険医療機関において慢性維持透析を実施しているすべての患者に対しリスク評価等を行った場合に算定できる。その際「血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン等に基づき、下肢動脈の触診や下垂試験・挙上試験等を実施した上で、下肢抹消動脈の虚血病変が疑われる場合には足関節上腕血圧非(ABI)検査又は皮膚組織灌流圧(SPP)検査によるリスク評価を行っていること。また、ABI検査0.7以下又はSPP検査40mmHg以下の患者については、専門的な治療体制を有している保健医療機関へ紹介を行うこと。当該保険医療機関が専門的な治療体制を有している保健医療機関の要件を満たしている場合は、当外保険医療機関内の専門家と連携を行っていること。

ようは、透析患者さんの下肢抹消動脈の虚血について定期的に検査して、異常時には適正に治療している施設には、診療報酬が得られるというものです。下肢病変の早期発見と早期治療により患者さんを守るために作成された管理料です。

この報酬は、100点と少額ですが、適正にフットチェックしている施設では全透析患者から毎月1回取得できるので大きな額になります。

透析の手技料や、ダイアライザの償還価格が低下した分はこちらの報酬で補充できそうです。

ちなみに、血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン等に基づきABI検査やSPPをするようにと書かれていますが、当ガイドラインのP412ページより末梢動脈疾患について記載されています。