平成30年改訂の「ダイアライザの償還化価格(材料価格)」

はじめに

平成26年~30年までのダイアライザの材料価格を紹介します。ちなみに、平成28年度からダイアライザの区分方法が変わりました。

その為、一部26年度の点数を記載していない項目もあります。26年度の材料費については、平成26年度改定のダイアライザの償還価格をご参照ください。

 

項目 26年 28年 30年
ダイアライザー
(1a型 膜面積1.5㎡未満)
1590 1510
ダイアライザー
(1a型 膜面積1.5㎡以上)
1530 1520
ダイアライザー
(1b型 膜面積1.5㎡未満)
1610 1610
ダイアライザー
(1b型 膜面積1.5㎡以上)
1650 1490
ダイアライザー
(2a型 膜面積1.5㎡未満)
1600 1440
ダイアライザー
(2a型 膜面積1.5㎡以上)
1670 1540
ダイアライザー
(2b型 膜面積1.5㎡未満)
1600 1600
ダイアライザー
(2b型 膜面積1.5㎡以上)
1740 1620
ダイアライザー
(s型 膜面積1.5㎡未満)
1660 1610
ダイアライザー
(s型 膜面積1.5㎡以上)
1660 1630
特定積層型 5870 5780 5780
(2)ヘモフィルター 4630 4630 4630
(3)吸着型血液浄化器
(β2-ミクログロブリン除去用)
22600 22400 22200
(4)持続緩徐式血液濾過器
①標準型 26500 26500 26500
②特殊型 27800 27800 27400
(5)ヘモダイアフィルタ 2860 2810 2750

診療報酬改定の補足説明

ダイアライザの機能分類について

血液透析(HD)専用のフィルタを血液浄化器(ダイアライザ)と呼びます。ダイアライザの材料価格は、物質の除去性能と、膜サイズなどにより分類されます。

現在の分類方法は、平成28年度の診療報酬改定より用いられた方法です。以下の3つの除去性能により「Ⅰa,Ⅰb、Ⅱa、Ⅱb」の4つに分類。さらに、特殊な性能をもつダイアライザをS型として、全部で5つに分類されています。

  • 尿素のクリアランス
  • β2-MG除去率
  • アルブミンふるい係数

具体的な、分類方法について以下に図を搭載します。

ダイアライザの機能分類

β2-MGの除去率が70より小さいものは、「Ⅰ」70以上のものは「Ⅱ」となります。
アルブミンのふるい係数が0.03より小さいものは「a」0.03以上のものは「b」となります。

尿素のクリアランスについては、この程度は超えるだろうからあまり気にしなくてよいと思います。

この機能分類での実際のアルブミンの漏出量に換算すると以下の程度になるという資料がありますので搭載させてもらいます。もちろん、QBやQF、それぞれの膜性能により変わってきます。

血液透析(HD)であっても、Ⅱbのダイアライザを使用すればα-1Mg領域までの中分子タンパクを充分に除去することができることが分かります。もちろん、ふるい係数の大きな膜を使うと逆濾過により透析液が血液中に入る量も増えるので充分な透析液の清浄化が必要です。

ダイアライザ機能分類2

あと、S型というのは特別な機能を持ち、生体適合性に優れる膜のことです。

抗炎症作用があり、生体適合性の良いEVAL膜(川澄のKF-201)、吸着作用のあるPMMA膜(東レBKシリーズ)が適応されています。

ちなみに、ビタミンコーティングされて生体適合性に優れるといわれている旭化成のVPSシリーズはS型としては、認定されていないようです。まだまだ、検証が間に合っていない状況なのでしょうか??是非認定してもらいたいところです。

ダイアライザの改定の推移

ダイアライザの材料費は、がんがん下がっていっていますね。平成26年から28年の変更でもおよそ100円程度下がりました。28年から30年の変更でも、0~130円の低下があります。

特に、多くの施設で使用率が多いであろうⅡa、Ⅱbの価格の暴落は影響が大きいと思います。

ヘモダイアフィルタ

ヘモダイアフィルタは、HDF用の血液浄化器のことです。ダイアライザと比較して、たくさんの水をろ過するので透水性が良く、目詰まりしにくいように作られています。

ヘモダイアフィルタも前年度(平成28年度)から―60円の値下げとなっています。仕入れ価格は、2000円程度なのでこれでも全然余裕はありますが、これからもますます低下することが予想されます。

あと、ヘモダイアフィルタは性能により機能分類がありません。どの性能の膜を使っても材料費は同じです。おそらく、法整備が間に合っていないものだと思われます。

まとめ

平成30年度の透析関連の材料費は、前年と比較して上がっているものはありません。ほとんどが低下しています。国が、透析医療費を削減したいというのがひしひしと伝わってきます。

透析室では、コスト削減などで対応していくしかないですね。

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