『透析技術認定士』の試験勉強法について

勉強

透析技術認定士とは?

透析技術認定士とは透析療法合同専門委員会が開催する試験です。臨床工学技士国家資格より、以前に作られた資格であり、歴史のある試験です。試験に合格すると透析技術認定士として認定されます。

この資格が作られる以前は、透析室で働く技士は無資格のスタッフが大勢いました。無資格で、シャント穿刺など当たり前のように行われていました。

そのような行為に対して、批判が起こり裁判にまで発展しました。さすがに、無資格で針を刺すのはまずいだろう。ということで、透析技術認定士の資格がつくられ、後に臨床工学技士という国家資格がつくられました。

受験の概要

受験のメリット

透析技術認定士は、透析の資格の中では最も有名な資格です。これを持っていれば、維持透析及びその他の血液浄化療法の基本的な知識を持っていることが証明できます。

また、試験を合格するにはそれなりの勉強量が必要です。試験合格に向けて、毎日勉強することにより確実な知識が身につき日常の透析業務に応用できます。そして、この試験が合格できるくらい勉強すれば、透析系の学会での発表もほとんど理解できるようになります。

私も入社当時は透析の学会に行っても、チンプンカンプンでしたが、これを合格してからはだいぶ理解できるようになりました。

受験資格

講習会に参加していること

講習会の受講資格

臨床工学技士:経験年数が2年以上
看護師:経験年数が2年以上
準看護師:高卒 経験3年以上、中卒 経験4年以上

講習会の案内や、提出書類は公式のホームページで紹介されます。そこで、必要書類をデータでダウンロードして、封筒で送る必要があります。データのダウンロードは一定の期間内ですので日々ホームページをチェックして逃さないようにしましょう。あとは、講習会の受講や試験は、書類提出の先着順なので早めに送りましょう。今の競争率は分かりませんが、呼吸療法認定士では、受講申し込みから10分で定員オーバーになるそうです。

難易度

普通です。合格率は、60~70%辺りのようです。臨床工学技士であれば、養成校での学習内容とかぶっている範囲が多いので比較的容易です。看護師の場合は、計算問題や理論的な部分が少し難しいかもしれません。

検定料

講習会32000円
試験10000円

講習会は、4日間かけて行う会場での講習会か、e-ランニング講習会といって、インターネットでパソコンを通して映像で受ける講習会のどちらかを選択することができます。e-ランニングは決められた期間(約7週間)内に、好きな時間に受講することができます。

交通費や宿泊費、勤務の体制を考えるとe-ランニングがいいでしょう。e-ランニングでは、一つの講習が終わると、講習を見終わったという確認のボタンを押す必要があるそうです。それにより、ずるを防いでるようですね。ただ、空いた時間に全部で30時間近い、公演を受けるのも大変と思いますが。

私が受けた時は、初めてのe-ランニングの試みだったようで、回線のトラブルがあったり、サーバーが弱くて動画がカクカクするなどトラブルがあり、e-ランニングの受講期間が延長されたりなどいろいろありました。今は安定しているようですね。

更新制度

透析技術認定士に合格した後も、5年に1度更新する必要があります。認められている学会に参加したり、発表して50ポイント貯めなければなりません。だいたい、一つの学会参加で5ポイント~10ポイントくらいです。

透析技術認定士の勉強法

それでは、透析技術認定士をこれから受験しようとする方に向けて、お勧めの勉強方法について紹介します。まず、講習会の講義内容は以下のようになっています。

血液浄化療法の歴史
血液浄化療法の工学的基礎知識
血液透析機器・装置
安全対策
透析室の感染対策
血液浄化療法の概要と実際
バスキュラーアクセス
腹膜透析 臨床検査
腎臓病(腎不全)の病態と症状
急性血液浄化
慢性透析療法
透析患者と外科手術
小児患者に対する透析
長期透析に伴う合併症(心血管系合併症)
長期透析に伴う合併症(骨ミネラル代謝異常)
長期透析に伴う合併症(透析アミロイドーシス)
長期透析に伴う合併症(脂質異常症)
栄養管理
薬物療法
臨床検査
腎移植
析患者の看護
透析療法における倫理的問題

なかなか、膨大な内容で引いてしまいますね・・・

ちなみに試験は、講習会の内容と講習会で使用するテキスト『血液浄化療法ハンドブック 2018』にそった問題が出題されます。(このテキストは、毎年更新されますが、中身はあんまり変わっていません。)

テキストは、講習会の2~3か月前に自宅に送られます。ただ、余裕をもって勉強するなら1年前から勉強したいところです。

おススメの勉強方法は、過去問集を購入して繰り返し解くことです。過去問は、基本編と応用編が販売されています。始めは、透析技術認定士受験必修再現過去問集 2018年度版などの基本編の問題集を解きます。3回くらい繰り返すと、ほとんど頭に入ると思います。

問題集を解くときに注意したいのは、答えだけ覚えないということです。5択の問題になっていますが、正解以外の選択肢もなぜ間違っているのか?なども解説で確認する(解説でもわからない場合はテキストで調べる)と良いでしょう。

基本の問題集が終わったら、応用編の問題集にも挑戦しましょう。透析技術認定士の試験は年々問題が難しくなっているようです。そのような、応用問題に対応したのが透析技術認定士受験必修再現過去問集【応用編】2018年度版です。

過去問を繰り返しときながら、並行してテキストも毎日少しずつ読んでいくといいです。ある程度、過去問を解いていると、テキストの中でもどこが大切なのかが分かってきます。過去問で、重要語句という幹を身に着けて、テキストを読んで、周辺知識を補足していくというイメージです。

ただ、テキストとを読んでいると、複雑な計算式なども搭載されています。そういった内容は分からなければとばして、覚えるだけで点数が採れる問題を先にマスターするのがいいと思います。

私は、試験では計算問題は、全部分かりませんでしたが受かったので大丈夫です。ちなみに、合格すればこんなどでかい賞状が貰えます。結構勉強したのでうれしかったです。

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6 件のコメント

  • こんばんは
    今回透析技術認定士の試験を受けることにしました。50代後半の看護師です。縁あって透析クリニックに就職したのですが自分の知識では十分に患者さんの役には立つことができないので、勉強のために試験に挑戦します。2月にテキストが届く前にできるだけ早く勉強がしたいのです。(なかんか頭に入らないようになってきているので・・)アマゾンで1種類だけ過去問が出ているのですが・・・TAKAさんが言っている過去問はこれでよいのでしょうか?教えてください。よろしくお願いします。

    • おめでとうございます。透析技術認定士に合格できるくらいですと、かなり理解が深まったと思います。

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