透析業務で全ての機械のトラブルを適切に対処できますか?

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透析業務のトラブルについて

透析室のトラブルでは、大きく分けて患者側のトラブル機械側のトラブルに分類されます。そして透析室での機械のトラブルについては臨床工学技士が完全に任されます。それがたとえ1年目の新人でもです。

夜間透析では、技士が1人や2人りでやっているっていう施設がざらだと思います。夜間透析では、新人技士1人で残り全員看護師といった勤務体制もありえます。このようなときに、機械がトラブっても新人技士が対処しなければなりません。

機械のトラブルについては、看護師・Drはあてになりません。(中には、オーバーホールもしている機械に詳しい看護師もいますが・・・)

みなさんは、どんなトラブルがあってもパニックにならずに冷静に対処する自信はあるでしょうか?

機械関連のトラブルは星の数ほどあります

  • 透析監視装置(コンソール)から見たこともない警報が発生した。
  • 透析監視装置の内部のモータが停止した。
  • 透析監視装置のシステムエラー。
  • 透析監視装置の電源がいきなり切れた。
  • 透析監視装置の中から水漏れが発生した。
  • 透析液濃度異常警報が発生した。

などなどは、ほんの一部で、透析監視装置1つにしても100以上のトラブルがあります。そして、透析室には、透析監視装置以外にも、RO装置、透析液溶解装置、透析液供給装置など様々な機械があります。それぞれの、トラブルに冷静に対処できなくては、透析室に臨床工学技士がいる意味がありません。

それでは、こういったトラブルを、冷静に対処するにはどうすればいいでしょうか?

人は、想定していないトラブルがいきなり発生したら、頭が真っ白になったりしてパニックになります。普段から、最悪の事態を考えて『こういう時は、こうしよう』と考えて、上司に間違っていないか確認したり、分からないことは、上司もしくはメーカーのメカニックに質問することです。

本来であれば、トラブル時の対応について、マニュアルを作成しておいて、どのスタッフでも同じように対応できるようにすることがベストであり一般的な会社では常識です。

しかし、臨床工学技士の世界では、特に年配の方の中には、『技術は見て盗め』みたいな職人肌の技士が多く、いちいち説明してくれませんしマニュアル自体がなかったりします。(マニュアル作る時間もありませんので・・・)

それに、自分である程度勉強してほしいという気持ちもあるのかもしれません。

そういったマニュアルが完備されていない施設では、自分が勉強して、マニュアルを自分が作ればいいのです。トラブルに対するマニュアルを作成することは臨床工学技士の業務指針でも記載されています。

 

まとめ

今回の説明は、全てのトラブルを自分で修復しろ と言っているのではありません。トラブルの中には、技士では対処できなかったり、修復不可能の場合があります。もちろんわからないときは、直ぐにメーカーの担当者に電話して確認することが大切です。ただメーカーの担当者も110番のようにかけたら必ずつながるとは限りません。そのようなときは、返血するなり、他の装置に移動させるなど応急処置が必要です。

応急処置をする知識やその手技は、自分で努力して身につけなければなりません。こういうところで、できる人とできない人の差が開きます。

とりあえず、透析監視装置や溶解装置、供給装置の取扱説明書を確認して、各警報については、よくよく頭に入れておくことが必要です。