低血糖の症状と対処法について

飴最近透析室で、低血糖症状の出現している患者さんを見かけます。低血糖では、どのような症状が現れるのか?どのように対処すればいいのか改めてまとめてみました。

 

なぜ低血糖になるのか?

膵臓から分泌されるインスリンというホルモンは、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込んで、血糖値を下げる働きがあります。

糖尿病患者では、このインスリンの分泌が少なくなったり、インスリンに反応しにくくなり血糖値が高くなる傾向があります。そのため、インスリンの分泌を促進させる薬を服用したり、直接インスリンを注射して、血糖値が高くなり過ぎないように調整します。

しかし、これらの薬やインスリンを注射することにより血糖値が下がり過ぎてしまう場合があります。

食事の量がいつもより少なかったり、食事の時間がいつもと異なっていたりで、血糖値がもともとそんなに上がっていなかった場合や、インスリンを多量投与したり、運動をしてインスリンの分泌量が上昇しすぎてしまった場合など、さまざまな原因で血糖値が下がり過ぎてしまうことがあります。

ちなみに血糖値が60mg/dl未満を低血糖といいます。

 

低血糖時の症状

低血糖の初期症状としては、あくびや空腹感、眠気、イライラ、頭痛、目のちらつきなどがあげられます。

さらに、低血糖が進むと低血糖の3大症状である、冷や汗、手の震え、動悸がみられます。これらの症状を感じても何も対処しないと、やがて痙攣、意識消失、昏睡に陥り、最悪死亡してしまう場合もあります。

 

低血糖時の対処

低血糖の自覚症状がみられた場合は、速やかにブドウ糖を摂取する必要があります。ブドウ糖が最も早く、体内に吸収されやすい為、効果的です。ブドウ糖がない場合は、飴やジュースなどで代用します。
人工甘味料や、カロリー0などのジュースでは効果がないので注意してください。

透析患者が透析室来院時に低血糖がみられた場合は、速やかに血液透析を開始することにより、低血糖の治療ができます。透析液には、ブドウ糖が、100~150mg/dL含まれており、透析液よりブドウ糖を体内に補給することができます。

 

まとめ

透析患者の多くに、糖尿病患者が占められます。透析室来院時に低血糖とみられる症状がみられる患者もたまにみかけることがありあます。

それらの症状を見逃さずに、素早く対処することにより、低血糖によるつらい症状をなるべく早く改善してあげることができます。