腎臓の4つの働きの説明

腎臓

腎臓の働きまとめ

今回は、腎臓の働きについて分かりやすくまとめました。患者さんや新人看護師さんにも分かりやすく書いたつもりです。透析患者さんの病態を理解するためには、まず腎臓の働きを理解するとことが大切です。末期腎不全になると今回説明する、腎臓の4つの働きがほとんど機能しなくなります。その為、投薬や透析でその代用をします。なぜ、透析患者さんは、こんな症状になるのか?といった疑問は、腎臓の働きを理解すればほとんど分かると思います。

腎臓とは

構造

腎臓は背中側にある臓器で左右一対あります。重さは約130g程度で握りこぶし大の大きさです。1分間あたり1~1.2Lと多くの血液が流れます。

腎臓の働き

腎臓の働きは、体内の水分量を調節電解質の調整ビタミンDの活性化ホルモンを作るの4つの働きがあります。それぞれについて、もう少し細かく説明していきます。

水分量の調整

心臓から拍出される血液のうち1/4が腎臓に送られ、腎臓の中の糸球体で濾過され、原尿(尿のもと)となります。1日に作られる原尿は約180Lになり原尿は、糸球体から尿細管をながれるうちに、水分と体に必要な電解質が再び血液側に吸収されます。そうして、原尿の量は大幅に少なくなり、結局のところ尿として排泄されるのは、原尿の1/100程度の1.5L程になります。

電解質、PHの調整

PHとは、水素イオン濃度を表わし、PHは0~14で表されます。PH7を中性として、PH7以下を酸性といい数字が少なくなるほど酸が強いことを表します。逆にPHが7以上をアルカリ性といい数字が大きくなるほどアルカリ性が強いことを表します。
人間が生命活動を維持する為のPHは7.3~7.4の弱アルカリ性です。腎臓では、水素イオン(酸)を排出して、体を弱アルカリ性に保つ働きがあります。

ビタミンDの活性化

カルシウムを体内に吸収するには活性型ビタミンDが必要となります。腎臓では、ビタミンDに作用して活性型ビタミンDを作る働きがあります。

ホルモンの分泌

腎臓からは、血圧を調整するホルモンの他、血液を作るホルモンを分泌します。
レニン・・血圧を上げる
カリクレイン、プロスタグランジン・・血圧を下げる
エリスロポエチン・・・骨髄に作用して血液を作る命令を出す

まとめ

4つの働きが理解できたでしょうか?これを理解することにより、透析についてより深く理解することができると思います。透析患者さんからも、「なんで貧血になるの?」「なんで、こんな注射をいれるの?」など、よく質問されます。

そういったときに、しっかり理由を答えることができれば患者さんとの信頼関係は強くなります。もし、分からなければ、はぐらかさないで分からないので次回までに調べてきます。といって、次回に説明しましょう。

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