腎友会とは?全腎協の活動と歴史を紹介します!

腎友会とは?活動と歴史を紹介します。

はじめに

透析をしている方は、腎友会に入会しているでしょうか?

『よくわからないから入会していない!年会費を払うのが嫌だから入会していない!』という声もちらほら聞くことがあります。

そのような方のために今回は、腎友会の活動内容について簡潔にまとめました。

腎友会とは?

腎友会は、透析患者を中心として集まり、診療体制・透析医療についての制度を改善・向上させる為の活動をする団体です。

各病院内での集まりである「病院腎友会」、市町村規模で活動する「地域腎友会」、県単位の活動を行う「各県腎友会」、全国の腎臓病患者の共通の要望を国の政策に反映するための活動を行う「全腎協(全国腎臓病協議会)」の4つに分類され、それぞれが連帯をとりながら活動しています。

腎友会は、何をしているのか?

腎友会のそれぞれの活動は、以下になります。

組織 活動内容
全腎協 腎臓病患者の要望を国の施策に反映させる活動
各県腎友会 都道府県に対して、医療・福祉制度の向上を要請する活動
地域腎友会 市町村に対して、医療・福祉制度向上の要請活動
病院腎友会 病院内の透析患者の親睦を図り、院内の診療体制について病院に要望を伝える。

一番身近なのが病院腎友会です。

季節ごとに、花見や新年会、レクレーションなどを開催して親睦を深める活動をしたり、院内の診療体制についての患者の意見をまとめて病院に要望を伝えたりなど、自分たちが病院内で、良い治療を受けることができるように活動しています。

病院腎友会の活動は、小さな規模で行われますが、県の腎友会など規模が大きくなるにつれて活動内容も幅広く活発になります。

県の腎友会の活動内容をもう少し詳しく紹介します。

・会報や通信の発行
・通院送迎事業
・行政や議会に交渉や要請
・相談事業
・社会への啓発活動
・親睦会・交流会の開催
・学習会や研修会の開催
・全腎協活動への協力
・役員会や総会の開催とその準備
・医師会などの関連団体との意見交換・養成

このように、透析患者さんが生活しやすい社会を作るための活動をたくさん行っています。

さらに全腎協では、国の施策に反映させる活動をしています。

全腎協が実現させた政策

1972年 人工腎臓の医療費に自治体の助成開始
1974年 小中学生の検尿義務化
1977年 腎バンク作成
1978年 腎移植が健康保険適応
1984年 CAPDが健康保険適応
1990年 エリスロポエチンが健康保険適応
1994年 HDFが健康保険の適応
1998年 在宅血液透析が健康保険の適応
2008年 NHK受信料減免
2010年 改正腎臓移植法の施行
2011年 障害年金受給後の配偶者・子に加算が認められる

上記は、腎友会の活動によって実現した施策の一部を抜粋したものです。特に重要な政策は、1972年10月に身体障碍者福祉法により人工透析が更生医療が適応され、透析の自己負担額が大幅に削減され誰でも平等に透析を受けることができるようになったことです。

これが制定されるまでの透析患者さんは大変な金銭的な苦労がありました。1972年以前の透析医療については、以下にまとめます。

腎友会の歴史

血液透析が日本に入ってきたのは、1960年代からです。そして、1967年までは透析は医療保険の対象外であり、透析治療は患者の全額負担でした。その当時のサラリーマンの平均月収は、約10万円、1月の透析治療の医療費は12万円とかなり高額のものでした。透析をするために、家・財産すべてを投げ売って透析治療を開始しました。お金が底をついたら死。「金の切れ目が命の切れ目」と言われる厳しい時代でした。

1967年には、初めて透析医療が医療保険の対象になります。しかし、医療保険により自己負担の割合が異なり、会社員・公務員などは、負担額0、会社員の家族は、負担額50%、自営業者などの国民保険加入者の負担額は30%というものでした。

また、この当時は透析をするための機械も少なく慢性腎不全患者6人に対して、透析装置が1台という割合だったそうです。その為、自己負担額が0割で働き盛りの男性が優先されて透析が行われていたようです。

このような厳しい現状に苦しんでいる腎不全患者やその家族が、どうにかしなければならない!ということで、全国で各地で腎友会という団体をつくり、活動を開始します。ちなみに全腎協は1971年6月6日に結成しました。

これからの課題

これまでに、腎友会の活動により透析患者にとって有効な政策がたくさん作られました。しかし、まだまだ解決しなければならない問題がたくさんあります。

・要介護透析患者の通院問題
・医療費の一部自己負担化の問題
・移植医療の推進
・透析患者の災害対策
などなどです。

これらを解決するために、現在は署名活動をしています。署名を集めて、政府関係者に要望を伝えるものだと思います。

まとめ

今回は、腎友会・全腎協の活動内容を簡単に紹介しました。想像以上にたくさんの活動をしていることが分かっていただけたと思います。腎友会の年会費(8000円)は、このような様々な活動の費用として使用されています。腎臓病患者の生活をよくするためにはたくさんの人が入会が必要です。

 

(引用・参照)

ここが知りたい!腎友会

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