LDL吸着療法について

リポソーバ

LDL吸着療法とは

LDL吸着療法は、LDLを吸着除去することによる閉塞性動脈疾患の治療を目的とした血液浄化療法です。

血液浄化療法の分類としては、血漿吸着療法(PA)です。血漿吸着療法とは、血液を血漿分離器で血球成分と、血漿成分に分離します。そして、分離した血漿のみを吸着器で吸着します。

ちなみにLDLとは、悪玉のコレステロールで、動脈硬化の一番の原因となります。LDLが上昇すると、狭心症や心筋梗塞の原因にもなります。LDLコレステロールの値は、100mg/dl未満が望ましいと言われています。

 

適応疾患

LDL吸着療法が保険適応される疾患は以下になります。

①家族性高コレステロール血症

遺伝的に血中LDLが高く食事や・投薬でも下がりにくい

②閉塞性動脈硬化症

動脈血管の内膜にコレステロールなどが付着して血管が細くなる状態。

③巣状糸球体硬化症

腎臓の糸球体の一部に硬化性の病変ができ、ネフローゼ症候群の症状を示す。高LDL血症や高脂血症が増悪因子になる。

保険

手技料

42000円

材料費

血漿交換用血漿分離器 29100円
血漿交換療法用特定保険医療材料(吸着器) 88900円

施行回数

LDL吸着療法の保険請求できる回数は、疾患により異なり以下のようになります。

・家族性コレステロール血漿・・週1回まで
・閉塞性動脈硬化症・・・3カ月間に10回まで
・巣状糸球体硬化症・・・3カ月間に12回まで

 

使用装置

LDL吸着療法が、可能な装置はいろいろありますが、基本的にはカネカメディカルのMA-03が使用されます。

MA-03

LDL吸着といえば、カネカです。カネカのMA-03は、2本の吸着器を使用することで、片方で吸着して、もう片方を賦活液で洗することができます。吸着器が詰まってきたら順番に洗浄できるので、膜の目詰まりがなく、たくさんの血液量を処理することができます。

LDLの吸着装置は、高価でなかなか購入は難しいですが、使用するときだけ単回でレンタルすることができます。たしか、治療1回に付き1万円程度で貸し出しができたと記憶しています。プライミングも、回路を装置に装着して、ボタンをスタートすると、自動でプライミングしてくれます。

LDL(カネカHPより)

ACH-Σなど

ACH-Σでも、LDL吸着療法を施行することはできます。ただし、ACH-Σの場合は、治療中に吸着器を洗浄することができないため、血漿処理量に限界があります。

膜に、LDLがたくさん吸着されてくると膜が目詰まりしてくると治療を終了する必要があります。

 

LDL必要物品

・血漿交換用血漿分離器

血液中から、血漿成分を分離する膜です。

・吸着器

デキストラン硫酸を固定したセルロースゲルが使用されます。
製品としては、カネカのリポソーバLA-15があります。

・賦活液

治療中に、吸着器を洗浄するのに使用します。

・生理食塩水

回路や吸着器のプライミングに使用します。

・抗凝固剤

治療中の血液回路内の凝固を防ぐために

 

LDLの治療条件

・治療時間2~3時間
・目標血漿処理量2800~4000ml

 

まとめ

LDL吸着療法は、透析クリニックなど小規模な病院においてもときどき実施されているのを目にします。治療に使用する装置をリースできたり、プライミングも全自動なので比較的簡単に実施することができます。



6 件のコメント

  • こんにち突然すいません
    me2種の勉強法しらべてたらこちらがでてきたので色々読ませていただきました
    私は看護科の一年の大学生なんですが
    入学前は看護か臨工か迷って結局周囲の声(看護師のほうが給料高い、お前に工学は似合わない)と保助看法の強さにこちらを選びましたが
    やはり僕は工学が好きで物理や電気を勉強したかったです
    手始めに電工に合格しましたので電気には適性がありそうです
    透析業務としては臨工も看護師も似ています
    が僕としては学問としてmeを勉強したいと思いこちらにヒントがもらえないかと書き込みしました
    me二種を取得したいとはものすごく考えています
    一種の問題を見ましたが在学中にこれをとれば臨工の大学院に行けるのではと思っていますまあかなり難しいですが
    過去問と電気回路 医療機器の安全管理とかの本はこうにゅうしました
    この願望は同じ科の誰にも言えず看護と臨工は近いのに畑違いの学科の人からは馬鹿じゃそれなら入りなおせといわれるしまつ
    業務は似てるんだってとおもいながら

    かといって学科を変えるのも無謀だと思いますのでこのままけいぞくしたまま僕はmeの学問がしたいのですがどのようなキャリアと選択、勉強をすればよいでしょうか・

    よろしければ返信か連絡をくださると幸いです

    • こんにちは、コメントありがとうございます。

      臨床工学技士と看護師で迷っている場合は、看護師の学校に進学したのは無難な選択だと思います。最悪、臨床工学技士に転職する場合も看護師の免許があれば1~2年の臨床工学技士の専攻科に通えば臨床工学技士の免許を取得することができます。せっかく、看護師の学校に入学したので必ず卒業できるように頑張ってください。工学が好きで物理や電気を勉強したかったとありますが、個人的に自習したのでは満足できないのでしょうか?
      正直、臨床工学技士の養成校で学ぶ、電気や物理のレベルは、高校での物理や工業高校ていどの電気であり、それほど授業時間も割かれていません。臨床工学技士だからといって、物理や電気についての学問的知識をしっかり身につけている人はそれほど多くないと思いますし、養成校の授業のカリキュラムだけでは身に付かないと思います。学問としてmeを勉強したいとありますが、ME機器を管理したり、点検・メンテナンスといった業務をしたいなら、臨床工学技士にならないとやる機会は、ないと思います。ただ、ME機器管理の業務は、診療報酬にほとんど反映しないのでいくら頑張っても、なかなか認めてもらえない、地味な業務です。ほんとうにME機器について、勉強したり、研究したいのであれば、勤務時間外で行うことになると思います。臨床工学技士の業務は、病院内での臨床業務と、院外での研究会や学会での活動であり、研究や勉強は学会活動に占められると思います。ME機器について勉強したいだけであれば、看護師になったあとにそういった学会(日本臨床工学技士学会や日本医療機器学会)に参加して学んだり、研究会に参加すればいいと思います。日本臨床工学技士学会や日本医療機器学会は、年に1度、学術大会を開催されているのでこれらに一度参加してみてはどうでしょうか?

  • お返事ありがとうございます

    専攻科に通えば臨床工学技士の免許を取得することができます
    これはしってましたしかし、入学前には臨床工学を学びたかったらこちらにしようと思いましたがヤフー知恵袋などで同じような悩みの人が多くその回答は殆ど批判的なものでした、看護師は看護師 目指すのは一つの医療食だけにしろみたいなことばかり 医療食って資格が大事だから何を勉強したいかじゃなくてどの医療食のキャリアが大事なのは入学してわかった感じですが

    個人的に自習したのでは満足できないのでしょうか?
    それが満足できないのと僕は自習で臨工の学科の人は自分が自習してることを単位で履修してるので損してる感じがするのです 大学の成績にも入らないしなんでこいつ工学の勉強してるんだみたいな風に思われるし 一つの学部選択で人生かなり変わるんだなと思いました

    正直、臨床工学技士の養成校で学ぶ、電気や物理のレベルは、高校での物理や工業高校ていどの電気であり、それほど授業時間も割かれていません
    北里大学の臨床工学学科のシラバスをみたのですが普通に工学部の基本を網羅してます
    工業高校の電気レベルは僕が持ってる電気工事仕レベルですが見た感じそれよりもレベルが高そうです、まあ仮にその程度の所を独学で勉強しても何を大学で勉強してるんだと思われるでしょう

    ME機器を管理したり、点検・メンテナンスといった業務をしたいなら、臨床工学技士にならないとやる機会は、ないと思います。
    それはそれが必要だから臨工ができたと理解できます

    臨床工学技士の業務は、病院内での臨床業務と、院外での研究会や学会での活動であり、研究や勉強は学会活動に占められると思います。ME機器について勉強したいだけであれば、看護師になったあとにそういった学会(日本臨床工学技士学会や日本医療機器学会)に参加して学んだり、研究会に参加すればいいと思います。日本臨床工学技士学会や日本医療機器学会は、年に1度、学術大会を開催されているのでこれらに一度参加してみてはどうでしょうか?

    学術会ていうのどこかに会合して勉強や研究をするのですか?
    看護師も参加できるのですか?

    • 学術会は、病院内で研究したことを発表する場所です。看護師や学生も参加できます。個人的には、ダブルライセンスでも良いと思いますが批判している人もいるようですね。気にしなくていいと思いますが。

  • 色々と書かれているので、感銘を受けました。
    ただ、一点だけ気になったので・・・
    LDL吸着療法の手技料についてです。
    4200点×10円⇒42,000円
    ですよね?!
    4200円と記載されていました。

  • お世話になっております。山梨県の山下と申します。
    現場にてレポートの提出を言い渡されましたが、とても分かりやすく記載されていて、
    大変助かりました。

    ありがとうございました。

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