臨床工学技士が関連する診療報酬について

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臨床工学技士が必要な診療報酬

各分野での臨床工学技士の活躍や、関連学会の活動により臨床工学技士の重要性が認められ、診療報酬の施設基準に臨床工学技士が少しずつ含まれるようになってきました。診療報酬に含まれることにより、病院での経営に直接プラスになり認知度や地位の上昇につながりやすくなります。

さて、現在、臨床工学技士が関連している診療報酬をすべて知っていますか?中には、マイナーな治療もありすべて把握している人は少ないと思います。今回は、平成26年時点での診療報酬の施設基準に臨床工学技士が含まれれている項目について簡単に紹介します。

特定集中治療室管理料1.2

解説

高度な治療設備が整った集中治療室に対して、高額な診療報酬が支払われる制度。

従来の点数から3000点から5000点加算された。
ちなみに、7日以内の期間は、13650点,8日以上14日以内の期間は12126点、ただし、施設基準および、患者に重症度の基準が厳しい。

臨床工学技士の施設基準

『専任の臨床工学技士が、常時院内に勤務していること』

医療機器安全管理料1

解説

臨床工学技士がいる施設において、生命維持管理装置を使用した場合は、月に1回100点を請求できる。ただし、人工腎臓(維持透析)は除かれます。人工心肺装置、補助循環装置、人工呼吸器、血液浄化装置(CHDFなど)、除細動装置が該当します。

臨床工学技士の施設基準

『医療機器安全管理に係る常勤の臨床工学技士が1名以上配置されていること』

透析液水質確保加算1

解説

関連学会に示されている基準の透析液の水質を確保したら患者一人当たり月に一回8点請求できます。

臨床工学技士の施設基準

『透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師または専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。』

透析液水質確保換算2

解説

関連学会に示されている透析液の水質を確保して、オンラインオンラインHDFを施行している施設は、患者1人あたり月20点を請求できます。

臨床工学技士の施設基準

『透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師または専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。』

頭蓋内腫瘍摘出術
(原発性悪性脳腫瘍光線力学療法加算を算定する場合に限る)

解説

頭蓋内腫瘍摘出術において、タラポルフィンナトリウムを投与した患者に対しPDT半導体レーザを用いて光線力学療法を実施した場合、10000点を請求できます。

臨床工学技士の施設基準

『常勤の臨床工学技士が1名以上配置されていること』

経皮的カテーテル心筋焼灼術(磁気ナビゲーション加算を算定する場合に限る)

解説

経皮的カテーテル心筋焼灼術において磁気ナビゲーションを使用した場合、5000点を請求できます。時期ナビゲーションとは、強力な磁場によってカテーテルを操作する方法です。

臨床工学技士の施設基準

『常勤の臨床工学技士が1名以上配置されていること』

内視鏡手術用支援機器加算

解説

前立腺悪性腫瘍手術において内視鏡手術用支援機器を使用した場合、前立腺悪性手術の点数に加えて、内視鏡手術用支援機器加算として54200点を請求できる。
内視鏡手術用支援機器というのは、手術を支援するロボットでダビンチなどが有名です。
ダビンチ

臨床工学技士の施設基準

『常勤の臨床工学技士が1名以上配置されていること』

まとめ

臨床工学技士が施設基準に含まれる診療報酬は、少しずつ増えています。臨床工学技士が院内にいることで直接お金につながれば病院での臨床工学技士の需要につながります。ただし、現在の臨床工学技士が含まれる施設基準では、臨床工学技士が院内に1人いればいい内容がほとんどです。これでは、なかなか院内での臨床工学技士の増員にはつながりません。

これから、臨床工学技士の活動場所が広がるかは、それぞれの臨床工学技士の頑張りと、日本臨床工学技士連盟による政治の力が大きくかかわってくると思います。現状維持のままでは、どんどん仕事がなくなってきます。臨床工学技士の業務は隙間産業なので、活躍場所を広げるように院内でもいろいろな方面で業務開拓をしていく必要があります。