腎硬化症とは?高血圧の方は注意!

腎臓

腎硬化症の増加について

現在、透析導入の原疾患は、糖尿病性腎症が第1位ですが、厚生労働省による糖尿病予防に対する呼びかけや、糖尿病に対する新薬の開発により糖尿病患者の上昇率は、年々減少してきています。

それに対して、透析導入の原疾患として年々上昇している疾患としては、腎硬化症という疾患があります。2014年末の慢性透析患者に関する基礎集計によると、透析導入患者の原疾患としては、14.2%で第3位となっています。

透析室で働いているスタッフは、腎硬化症という病名は聞いたことあると思いますが、具体的に何なのかを紹介します。

 

腎硬化症の治療と経過について

腎硬化症とは、長期間の高血圧でいることにより、腎臓の小葉間動脈、細動脈が動脈硬化することにより発症します。これにより、血液を濾過するための、糸球体内が高血圧になり、糸球体過剰濾過により、細胞外基質の産生増加などから糸球体が硬化して、糸球体の機能が低下してしまう病気です。

また、腎硬化症には、悪性腎硬化症と良性腎硬化症に分類されます。悪性腎硬化症とは、悪性の高血圧により合併する腎硬化症です。悪性高血圧とは、拡張期血圧が130mmHgを超えるような重篤な高血圧であり、急速に腎機能が低下します。悪性腎硬化症では、腎機能低下の他に、脳血管障害や心不全を合併する可能性がある為、入院して降圧薬の投与を行います。

良性腎硬化症は、高血圧などのに日常的な生活習慣病により発症する腎硬化症です。悪性腎硬化症と比較すると、腎機能の低下は緩やかであり、減塩・喫煙・肥満の予防などの生活習慣を改善することにより、進行を抑えます。蛋白尿が認められた場合は、レニン・アンジオテンシン系の阻害薬を使用して、血圧を130/80mmHg以下を目標に設定します。

治療についての詳細については、日本腎臓学会より発行されているエビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013を参照してください。

 

参考文献
今日の治療指針 2016年版[ポケット判](私はこう治療している)

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