『日機装社のダイアライザー』一覧を紹介します。

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日機装のダイアライザーを紹介!

ダイアライザーは、各社から複数販売されています。それぞれの膜の特徴を理解して、使い分けることにより患者さんにとってより良い効果を発揮できます。今回は、日機装社ダイアライザーヘモダイアフィルターについて紹介します。

 

HD用のダイアライザー

日機装社のHDF用のダイアライザーは、膜素材に『PEPA(ポリエステル系ポリマーアロイ)』『ポリスルホン』を使用したものがラインナップされています。ちなみにPEPA膜は、日機装が開発した独自の膜素材です。

それではそれぞれの特徴を簡単に紹介します。

PEPA膜

PEPA膜はポリアリレートとポリエーテルスルホンの2つの素材を混合した膜素材です。膜の素材に吸着性能があり、膜がエンドトキシンを吸着するので透析液から血液側にエンドトキシンが流入しにくい特徴があります。

PEPA膜のダイアライザーは、「FLX、FDX、FDY、FDW、FDZ」の5種類が販売されています。添付文章では、尿素からビタミンB12までの小分子量物質のクリアランス(除去性能)は、ほとんど同様です。(以下の表は、QB200ml/min、QD500ml/minの場合)

PEPA膜クリアランス

異なるのは、β-2ミクログロブリンの除去量とアルブミンの漏出量です。B2MGとアルブミンの除去量は、機能分類を見ることでおおよそ判定できます。それぞれの除去量により以下のように分類されます。

機能分類

Ⅰa→Ⅱa→Ⅱbの順番に、中空糸の側穴のサイズが大きくなります。Ⅰbに分類される膜はありませんね。

ちなみにFDXとFDYの機能分類は、同じⅠaですがFDYのほうがβ2-MGの除去量が多いそうです。

FD系の膜は、FL系の膜を改良して、生態的合成をよくして残血を少なくした膜です。

ポリスルホン膜

ポリスルホンの膜素材のダイアライザーは、多くの会社で一番採用されている素材です。日機装からは、「PNシリーズ、PN-Sシリーズ、PN-Xシリーズ」の3種類がラインナップされています。

PN-SとPN-Xでは、PN-Xのほうが、β2-MG等の中分子物質の除去量が多いようです。

ポリスルホン膜のクリアランス

HDF用のフィルタ(ヘモダイアフィルタ―)

HDF用のフィルタは、ダイアライザーではなく、ヘモダイアフィルタ―と呼びます。現在は、GDFとGDF-Mの2種類がラインナップされています。それぞれの違いは、ふるい係数です。

ヘモダイアフィルタクリアランス

ふるい係数というのは、限外濾過による溶質の膜透過率のことをいいます。

簡単に言えば、除水により、水と一緒に除去される溶質(アルブミン、β2-Mg)の除去率のことです。この数値が大きいほどたくさんの溶質が除去されるということです。

したがって、GDFとGDF-Mのβ2-Mgの除去量はどちらもほぼ同様、アルブミンの漏出量はGDFの膜が多いということが分かります。ちなみにβ2MGの分子量は「11800」でアルブミンの分子量は、「66000」です。

GDFは、大きめの毒素をたくさん除去したい場合に使用する膜です。