ニプロ社製透析用監視装置(コンソール)の特徴を紹介します

ニプロ社の透析用監視装置を紹介!

透析用監視装置は、日機装、JMS、東レ、ニプロなど数社より販売されています。その中でも、最もシェアが大きいのが日機装と言われています。逆に、後発でありまだまだシェアが少ないのがニプロです。今回は、ニプロ社製の透析用監視装置(NCV-2,NCV-3)の特徴を紹介します。

 

ニプロ社製 透析用監視装置の特徴

ニプロ社から現在販売されている最新の透析用監視装置(コンソール)は、NCV-3です。それのひとつ前の機種は、NCV-2というものです。この両方の機種を約1年ほど使ってみたのでその特徴を紹介したいと思います。(下の写真はNCV-3 ニプロHPより引用)

NCV-3

ビスカスコントロールシステム

ニプロ社製のコンソールの最大の特徴は、ビスカスコントロースシステムを採用している点です。ビスカスコントロールシステムとは、透析液流量と除水量を調整するための機構のことで、ビスカスポンプとビスカスチャンバで行っています。ちなみにビスカスチャンバは「新鮮透析液室、使用済み透析液室、ビスカス室」の3つの部屋に分かれています。

このビスカス室にビスカスポンプにてシリコンオイルを出し入れすることにより、新鮮透析液室と使用済み透析液室の容量を調整して除水量を制御しています。装置には、チャンバが2つ搭載され、片方のチャンバで透析液の充填・排液を行い、もう片方のチャンバで除水動作を30秒毎に切り替えながら行っています。

このシステムの長所は、ビスカスポンプが直接透析液と触れることがないため、「ポンプの摩耗が少ない、透析液による炭酸塩析出などによる除水制度の変化(悪化)がない」ということです。その為、基本的にはメンテナンスフリーです。

ビスカスチャンバ

その他、ビスカスポンプを採用している利点は、ビスカスポンプに常に透析液を貯めている為、停電時のバッテリー返血でも生食バッグを使用しなくても返血ができます。他社のコンソールでは、停電時など透析液の供給が止まった場合は、生理食塩水のバッグを接続しないと返血ができないものもあります。この点は、ニプロのコンソールが非常に優れている点だと思います。

ヒートピュアカプラ

かなり前からカプラーの汚染が問題視されていますよね。多くのメーカーでは、洗浄時に未消毒部位がないような構造に作り変えたりなどしています。ニプロの場合は、ヒートピュアカプラという機能を搭載しています。

これは、カプラを熱伝導により過熱消毒をする機能です。約13分で80℃まで加熱して、そのままの温度で数十分加熱します。また、この機能はいつでも行うことができるので透析間などの2クール目もカプラーを清潔に保つことが可能です。

その他

その他の特徴として、NCV-3では「i-HDF機能」、「見針絆検知器連動」などもあります。i-HDFとは、逆濾過により定期的に補液と除水を行う治療方法です。詳しくは、「i-HDF(間歇補充型血液透析濾過)について」にまとめているので参照してください。

見針絆は、抜針を検知して警報を鳴らす装置です。NCV-3では、これに連動して抜針すると血液ポンプを停止するという連動機能があります。

まとめ

NCV-3には、優れた特徴がたくさんあります。使用しているとまだまだ改善してほしいポイントなど数点ありますが、特に大きな欠点はないように思います。