ニプロ(NIPRO)の透析関連製品を紹介します☆

NCV-3H

ニプロの透析製品のパンフレットを見ていると、こんな製品もあるのか―と、いろいろ感心しました。何となく、目に留まったものを紹介します。

透析装置

NCV-3(多人数用透析監視装置)

ncv-3(ニプロ製品情報パンフレットより転載)

ニプロの多人数用透析監視装置で最新のものがこれ。オンライン補充液を用いたオンラインHDFやI-HDFが可能です。特徴を以下に紹介します。

返血バックアップ機能

停電時にも、ビスカスポンプに蓄えられている透析液を使って自動返血をすることができます。生理食塩水が不要というのがポイント。

見針絆システム連動

見針絆と連動して、抜針や出血を感知すると血液ポンプを停止する機能が搭載されています。装置購入時にくれたのですが今のところ使っていません。オーバーナイト透析など実施する場合は、使ってもいいと思いますね。

透析液流量

透析液流量は、補液と透析液を合わせて800ml/minまで設定することができます。ビスカスポンプにより安定した流量の透析液を流すことができます。他のメーカーよりも少し多く流せます。

メンテナンス性について

ニプロの装置は、とにかく電磁弁が多いです。除水ポンプ、透析液流量ポンプ(ビスカスポンプ)は、メンテナンスフリーで便利なのですが、電磁弁の数が多い(20個以上)ので電磁弁のゴムを交換するのが大変でした。

改善してほしい点

「患者データの登録が出来なかったり、計画除水の設定が面倒、配管テストなどの自己診断の時間が長い、ETカットフィルター交換後のエアーが抜けにくい、ブラッドボリューム計がない」これらを改善してほしいなと思います。また、装置外装は毎回清拭が必要なので薬剤耐性の強い素材で作ってもらえると助かります。

NCV-3SH

NCV-3H

こちらは、設置タイプの透析用監視装置。阪神大震災、東日本大震災くらすの自信でも装置の移動・転倒がないことが確認されています。限定生産で数百台しかないそうです。

NCS-W(多人数供給装置)

NCS-W

この供給装置は凄い。全ての電装システムがダブルで搭載されています。(モニタ、制御基板、画面基盤、入出力システム、電源など)

透析液供給装置は、透析のラインの大本であり故障すると透析ができなくなります。また、消毒中にトラブルが発生すると消毒ができなくなり翌日使用できなかったりなど、透析室で最も重要な装置です。

供給装置は、長年使用していると基盤関係のトラブルが頻発することがあり、徹夜で修理したり、透析を中断することもありました。こちらの装置では、1ケ所が故障してもバックアップで対処することができるのでかなり安心して使用できます。本当によい装置だと思います。

NPS-AW/BW

粉末を人の手で投入するタイプの粉末溶解装置です。日機装のDADのように自動で投入してくれるタイプと比較するとちょっと遅れている感じは否めません。

良い点としては、粉末を投入するときに蓋を開くと『A粉末の○○です。』と音声ガイダンスが流れて入れ間違いを防止してくれます。そしてガイダンスの声を、男女別に設定できるのが装置名にWがついている由来だそうです(笑)

投入した重量を測定して自動で水の量を調整してくれるので数の入れ間違いの心配はありません。『二重扉構造により装置内のクリーン化および装置外の粉末飛散防止』とパンフレットでは、アピールしていますが、扉の中に、粉末が飛散しまくってかなり汚れます・・

NDK-50eco(透析廃液熱回収装置)

NDK50-eco

これはちょっと珍しい器械です。RO装置と透析装置の排水に残っている熱を回収して、その熱を利用してRO装置を加温します。地域・季節により変動しますが通年で20%の節電効果になるそうです。元は取れるのかな?

ダイアライザ

FA-ecoタイプ

FA-150F

非対称構造ATA膜によるHD用のダイアライザーです。先に、ファインフラックスというHDF用の血液透析濾過器が販売されていましたが、遅れてHD用も販売されたようです。生体適合性が良く除去性能もいいです。ポリスルホン膜でアレルギーが起こる患者などに有効です。アルブミン漏出量2g程、β2MGは70%以上の除去率です。

ダイアライザ性能

サポート機器

見針絆システム

見針絆

装置を購入したときにもらったので、複数台もっているのですが今のところ使っていません。認知症により自己抜針の恐れのある患者、オーバーナイト透析などに有効だと思われます。

HD03

HD03

VA管理に有用な4つの項目(実血流量、再循環率、アクセス流量、心拍出量)を測定することができます。透析中に使えるのがいいですね。

NISE(自動採液装置)

採液装置

自動採液装置です。レンタルもしているようです。透析排液を自動的に設定どうりに採取することができます。用途に応じて3種類の採液方法を選択できます。透析医学会で展示しているものを見たことがあります。便利ですが高いですね。

まとめ

透析関連の機械といえば、日機装、東レ、JMSなどが有名ですが、NIPROもいろいろ頑張って新しい商品を開発しています。最近では、中国に進出したりなど勢いがあります。

ニプロの装置の中でも透析装置のビスカスポンプはとても画期的な発明だし、供給装置のWシステムも素晴らしいです。

各社が競い合ってさらに便利な商品が開発され、患者さんスタッフに利益がもたらされる商品が開発されればいいですね。