看護師の透析施設の選び方

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透析室に転職しようと考えたとき、たくさんの透析施設があります。一見すると、透析している病院ならどこで働いても同じと思ってしまうでしょう。

しかし、透析室の規模、院長の考えによって、看護師・技士の業務が大きく変わってきます。今回は、透析施設に転職を考えている看護師さんの為に、透析室の選び方・それぞれの施設の特徴を紹介します。

自分の希望に合った、病院で働くとよりやりがいを持って長く働けます。

 

「病院規模」による透析施設の選び方

透析ができる施設は、総合病院、クリニックや医院など様々な規模の病院でされています。ここでは、透析クリニックと総合病院の違いを説明します。

総合病院の特徴

総合病院の透析室で働く場合は、外来の業務はなく、透析室でのみ働くことになります。総合病院の透析室で働きたい場合は、看護師の求人が出ている病院に問い合わせて透析室で働けるかを念入りに確認しておかなければなりません。

透析室の看護師の人数は、診療報酬などでも指定されていないので、病院側としては一般病棟に入ってほしいと考えています。また、総合病院の透析室は、技士を増やして看護師を減らして病棟に看護師を回す。というのが今の傾向です。

あと、総合病院の透析室に配属になったとしても数年後に異動しなければならなくなる場合もありますので注意が必要です。

透析クリニック・医院の特徴

透析クリニックでは、透析室での勤務の他に、外来の業務もあります。診察する医師の後ろに立って、患者の呼び込みをしたり、心電図・採血・処置なども行います。

たまには、外来もしたほうが気分転換になるなると言っています。

また、クリニックでシャントPTAをしている場合は、シャントPTAの介助という業務をすることもあります。PTA中の、記録をしたり、患者の血圧、バイタル測定をしたりなど、それほど難しい業務ではありません

 

透析ベッド数・透析患者数

透析室のベッド数、患者数などによっても施設内の雰囲気が大きく変わります。

開院して新しい透析室の場合、透析患者数及び透析装置の数が少ないです。患者が少なかったりして、経営が安定していないときは、医師がイライラしていたり、ボーナスが少なかったりなどあまりいいことはありません。(業務が少なく楽というのはありますが・・・)

また、患者数が少ないとスタッフの数も少ないので、人間関係でトラブルになった場合に、それぞれのスタッフの物理的な距離が近いので気まずかったりします。

患者さんとの人間関係に関しても、患者数が少ないと一人ひとりの患者さんとかかわる機会が多くなるので、トラブルがあったときはストレスが大きいです。

安定して、長年透析室を運営している施設の場合は、30~40台以上、総患者数は100人以上あります。このくらい大きな施設のほうが、人間関係に関してはやりやすいし、穿刺・プライミングなど、量をこなして上手くなる。という点でも有利です。

 

「業務内容」による透析施設の選び方

看護師と車いす

看護師の穿刺業務の有無

80~90%の施設では、看護師と技士が穿刺業務を行います。慣れないうちは、穿刺は嫌かもしれませんが、穿刺が上手いと患者さんからも信頼されたり、頼られたりしてモチベーションにもつながります。

もともと穿刺が苦手、どうしてもやりたくないという場合は、医師のみが穿刺をしている施設を選ぶといいです。

学会の発表の有無

透析クリニックの場合は、比較的学会発表を積極的にしている施設がおおように感じます。クリニックの医院長もできるだけたくさん発表してほしいと考えています。

施設によって、どの程度積極的にしているのかも違うので自分の希望を考えて選ぶといいでしょう。

シャントPTA

総合病院の透析室で働いている場合は、他の診療科でPTAをすることが多く透析スタッフがシャントPTAの介助をすることはほとんどありません。

クリニックの場合は、シャントPTAをしている施設としていない施設の両方があります。もししている場合は、技士・看護師はPTAの介助業務もすることになります。

 

「給料・福利厚生」による透析施設の選び方

休暇

年間の休日数は、施設によって異なります。60~120日とかなり幅があります。年休が少ない施設は、一日の勤務時間が短かったりなど、いろいろな理由があります。希望のライフスタイルを考えてせんたくするといいです。

給料・時給・賞与

透析室のバイトの時給は、1000円~2000円程度です。地域差が大きいようです。1000円~1500円と幅を持って搭載されている場合は、実際にはどのくらいになるのか事前に確かめておきましょう。

正社員の場合の、透析看護師の年収の平均は430万円程度だそうです。病棟看護師と比べると、夜勤がない分少ないですが、その他のクリニック・医院と比較するとやや高い傾向があります。ただ、昔ほど、透析施設は儲けていないので、それほど給料が高いわけではありません。

退職金

クリニックの場合は、退職金が0円の施設も多いです。貰えても、100万円程度だそうで、日頃から貯金しておかなければなりません。

「夜勤の有無」による透析施設の選び方

夜間透析・深夜透析は、施設によって、していたりしていなかったりします。(深夜透析をしている施設は少なく、夜間透析をしている施設は割と多いです。)

日勤のみの施設

夜間透析やオーバーナイト透析(深夜透析)をしていない施設では、日勤だけの勤務になります。地方のクリニックでは、日勤だけの施設も多いです。

子供が小さかったりして、夜勤ができない。家族と過ごす時間を増やしたいと言う場合は、おすすめです。

日勤と準夜勤の施設

このサイクルの透析施設が一番多いです。

火木土は、午前透析だけ。月水金は、午前透析+夜間透析の2クールで透析をしている。という方法です。

ちなみ、夜間透析の準夜勤務の人は、15時~23時程度の勤務時間になります。家庭の都合によっては、準夜勤は免除してくれる場合もあります。

日勤、準夜勤、夜勤がある施設

オーバーナイト透析(深夜透析)は、コストが大きい為、実施している施設は非常に少ないです。深夜透析をしている施設では、病棟勤務と同様で、夜勤もあるので注意が必要です。

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「治療方針・経営方針」による透析施設の選び方

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施設での透析の治療方針は、施設の医院長により決まります。

患者さん優先

患者さん最優先の施設とは、よりよい透析治療を提供したいということを、第一に考えている施設です。

「長時間透析」「オーバーナイト透析」などのように、患者さんにとっては有益ですが、それらをやればやるほど病院の収益が減少してしまうような治療も多いです。

クリニックの場合は、総合病院のように資金力がないので、まずは潰れないように収益を確保するのが第一です。そして、赤字が出ない範囲でできるだけいい治療を提供しようと、有効な治療を積極的に取り入れている病院は、スタッフもやりがいを感じやすいと思います。

収益優先

あまりよくない医師のタイプとして、「収益を優先しすぎ」「透析室にあまり来ない」「あんまり透析に詳しくない」などがあります。

透析について勉強していくたびに、「もっとこうすればよい透析ができる。患者さんにとって有効な方法がある。」というのが提案できるようになります。

あまりにもケチな医師の場合は、提案してもコストの関係でほとんど却下されてしまうこともあります。このような医師の元では、スタッフのモチベーションも低下してしまいます。

ワンマンタイプ

このタイプの医師は、とても多いです。そもそも『全て自分の思うようにやりたい。』と考えて独立するわけなので当たり前かもしれません。

できるだけ、スタッフを大切にしてくれるような施設を選びたいものです。施設を選ぶ場合、医師の評判なども大切です。

看護師の透析施設の選び方まとめ

透析で働くといっても施設によって、透析の方針や、看護師の仕事内容に差があります。同じ施設で長く働きたい場合は、できるだけ自分の理想に近い施設を選ぶといいです。

もちろん、全ての理想を満たすような施設はなかなかないかもしれません。これだけは、絶対譲れないという項目を決めて施設選びをすればいいです。