ペインレスニードル使ってますか?透析での穿刺の痛みを減らせます

ペインレスニードルとは

ペインレスニードルは、血液透析で使用される穿刺針です。通常の穿刺針と違う点は、針の先端がとんがっておらず丸くなっています。

通常の針で同じ部位を穿刺して、ボタンホール(皮下トンネル)を作成して、できたボタンホールをペインレスニードルで穿刺するという方法です。

ボタンホールの作り方

①ボタンホールの作製は、穿刺時にエラスタの針で穿刺します。そして、前回の穿刺の傷跡を目印に、全く同じ部位を穿刺します。

②繰り返し、同じ部位を穿刺することで、皮膚と血管に通り道(ボタンホール)ができます。早い場合では、一週間もすれば、ボタンホールが作成できます。

③その通り道を、ペインレスニードルで穿刺します。

ボタンホール穿刺の長所・短所

【ボタンホール穿刺の長所】
・患者の痛みが少ない
・穿刺に失敗しても痛みがすくない
・細い血管の場合、ボタンホール穿刺のほうが成功率が上がる。
・繰り返し穿刺しても血管壁の肥厚が起こりにくい

【ボタンホール穿刺の短所】
・通常の穿刺と比較すると穿刺に時間がかかる場合がある。
・血管によっては、上手くボタンホールが作製できない場合がある。

ペインレスニードルの適応患者は?

・穿刺部位の少ない患者
透析での内シャント穿刺は、領域法といって、毎回おんなじような場所ばかり穿刺する方法と穿刺部位を毎回ずらして、内シャント全体にまんべんなく穿刺をする縄ばしご法があります。

穿刺法(カワセミクリニック)
<カワセミクリニック院長ブログより引用>

通常の穿刺針で領域法のように同一箇所ばっかり穿刺をしていると、内シャントに瘤ができたり、血管の内壁が肥厚して狭窄したりなど、内シャントの寿命を縮めます。その為、内シャントの穿刺においては、縄ばしご法を用いるのが常識になっています。

ただ、上腕で内シャントを吻合していたり、表在化動脈の患者では、穿刺部位が限られてくるため、どうしても近い範囲ばかり穿刺してしまうことになります。

このような、縄ばしご法ができない患者には、ペインレスニードルは有効です。

・痛みに弱い患者
ペインレスニードルに穿刺を変更すると多くの患者は、痛みが減ったと言われます。穿刺時の痛みは、透析患者にとっても大きなストレスなので、穿刺の痛みが大きなストレスになっている患者にも有効です。

・美容を気にしている患者
内シャントに穿刺を繰り返していると、腕全体が針の刺した後がたくさん残り、美容的に気になる方も多くいます。夏になっても半袖の服が着れなかったり、隠している方も多くいます。ペインレスニードルでは、穿刺の跡が2箇所できますが、それ以外には増えないので、穿刺跡が目立ちにくいです。

・HHDの患者
HHDとは、自宅で透析を行う方法です。先頭の、HはhomeのHです。

自宅で透析をする場合は、全ての行為を自分でする必要があります。HHDでは、自分で穿刺をしなくてはならないので、穿刺には多くの場合、ボタンホール穿刺を行うようです。

個人的感想

ボタンホール穿刺に向いている血管と、そうでない血管があるように感じます。皮膚から浅い部位にあり、血管壁が薄い内シャントでは、ボタンホールが作製しやすいように感じます。

逆に、ボタンホールが作りずらいのは、皮膚から深い位置にあったり、血管壁が厚い内シャントです。他には、太い内シャントでは、ボタンホールが作成できても、穿刺者によっては、ボタンホール穿刺が成功しにくい場合があります。

太い血管では、どういう角度で、どういう向きに穿刺をすればいいかが、分かりにくい為です。ボタンホール穿刺では、ボタンホールを作った人の穿刺の仕方と同じようにしないと入りません。

皮膚の引っ張り方や、針の角度、針を進める向きなどです。そのようなことから、私は他の人が作ったボタンホールに穿刺するのは苦手だったりします。

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