新しいリン吸着薬『リオナ』の効果と副作用は!

このたび2014年5月にJT(日本たばこ産業株式会社)と鳥居薬品株式会社の共同開発により、リン吸着薬であるリオナ(クエン酸第二鉄)が発売されませいた。血液透析患者に使用されるリン吸着薬は、複数発売されていますが、リン吸着約を使用すると、多くの患者さんが、便秘・下痢・吐き気などの副作用を起こすことが多くありました。今までのリン吸着薬が合わなかった患者さんにとっては、試してみる価値があるのでしょうか。

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<リオナについて>

・有効成分
クエン酸第二鉄水和物
・効能
クエン酸第二鉄水和物は、消化管内でリン酸と結合して消化管からのリン吸収を抑制することにより、血清リン濃度低下作用を示す。
・用法
1日3回、食事直後に500mg~2000mgを経口摂取する
・使用注意
次の患者には慎重投与すること
異腸疾患(潰瘍、炎症)
鉄過剰の患者
肝炎患者
・副作用
下痢・・・約10%
便秘・・・約3%
腹部不快感・・・約2.5%
血清フェリチン増加・・・2.7%
その他

<感想>

リン吸着薬に多い消化管系の副作用は、他のリン吸着薬と同様にあるようですが、下痢の比率が高いようです。透析患者の場合は、便秘の頻度が高いので、丁度良いかもしれません。他にも、注意しなくてはならないのは、クエン酸第二鉄水和物のほとんどは、腸で吸収されずに排泄されますが、一部は吸収される為、血中の鉄が上昇する恐れがあるということです。

特に、C型肝炎患者では肝臓に鉄が蓄積されやすくなっています。鉄が蓄積されすぎると、鉄から活性酸素が発生して細胞の成分や遺伝子を傷つけて、C型肝炎を悪化させてしまいます。

今まで、発売されたリン吸着薬は、いろいろな問題を抱えています。カルタンは、カルシウムが含まれている。セベラマー塩酸塩(フォスブロック)は、副作用の便秘が高頻度で発生する。炭酸ランタンは、体内にランタンが蓄積する可能性がある。などなどです。今までの、リン吸着薬が合わなかった患者さんにとってリオナは、十分に試してみる価値のある薬だと思えます。