血液透析での穿刺を上手くなるには

注射

透析施設に就職して、一番ストレスになる業務は、穿刺だと思います。特に臨床工学技士の場合、学生時代に穿刺をすることはないので、穿刺をするのは看護師以上に慣れていません。

慣れないうちは、穿刺を失敗して罪悪感を感じたり、患者に怒られて憂鬱な気分になったりします。私も新人のころは、早く先輩のように難しい血管もほとんど失敗できないようになりたい。穿刺を失敗するストレスやプレッシャーから解放されたいと日々悩んでいました。

今回は、どうすれば穿刺を早く上達できるようになるのかについて個人的な意見を紹介します。

<穿刺をうまくなる為>

正しい刺し方を覚える

まずは、ただしい方法で穿刺することです。穿刺の方法について先輩が教えてくれると思います。ただその人の方法が正統派の刺し方だとは限りません。書籍などを読んで正しい方法を確認しておくといいです。

血管をイメージする

穿刺する前に、内シャントを駆血して触診で触ります。正しい触診方法は、人差し指と中指2本をそろえて血管の上を指の腹で軽く押さえます。抑えて、血流のスリルを感じながら血管の向き、太さ・深さ、硬さをイメージします。また、刺す部位だけでなく、刺す部位の少し先の血管の位置を確認しておくと、針を刺す向きを誤りにくくなります。

触診

新人の頃に比べて、今なぜ穿刺が失敗しなくなったと言われれば、血管をイメージできるようになったのが一番大きいように感じます。触診で穿刺の失敗か成功の大部分が決まると思います。

失敗したら原因を考える

穿刺に失敗した場合、『血管が逃げたとか、血管が硬くなっている、血管が細いから難しい』などと、失敗した原因を血管のせいにする人がいます。言い訳をしていては、上手くなりません。失敗した場合は、原因を考えて、次回同じ原因で失敗しないようにしなければ、プロとして失格だと思います。

血管が逃げたのであれば、次回はしっかりと血管を引っ張って固定して穿刺する。血管に針が当たらなかったのであれば、なぜ、血管に当たらなかったのか、どうすれば、血管をとらえることができるのか、など、自分で考えたり、分からない場合は、他の人にアドバイスをもらうのも有効だと思います。

上手い人の穿刺を良く見る

難しい患者の穿刺などは、上手な人の刺し方を良く見て観察するといいです。どこを、どのような角度で、なんmm刺しているかまで、しっかり見てイメージを頭に叩き込みます。

アドバイスしてもらう

新人のうちは、先輩に自分のどこが悪いかアドバイスしてもらいながら上手になってきます。注意されたことは素直に聞いて改善しましょう。ただ、いろんな人にアドバイスを聞いていたら人により言うことが違うので、同じ人に聞くほうが良いです。

簡単な血管ばかり穿刺しない

ある程度、穿刺ができるようになったら、患者の内シャントの同じ部位ばかり穿刺しないようにしましょう。みんなが刺している部分は、血管も太くなるし、刺した後があり目印になる為、穿刺が簡単になります。ただ、簡単な血管ばかり刺していると、得られる経験値が少なくなります。

患者に説明して、刺す部位をずらすことも大切です。いろいろな部位が穿刺できれば、後輩が穿刺を失敗していつもの穿刺部位が腫脹して使えなくなっても、フォローすることができます。

 

<穿刺を失敗した後のフォロー>

穿刺を失敗した場合は、患者に誠意をこめて誤りましょう。また、その場だけでなく次回の透析に来た時も、前回はすみませんでした。腫れてないですか?と複数回、誤る必要があります。特に、新人の時は、患者も恐る恐る手を差し伸べてくれています。失敗した後のフォローができていないと、人間関係が悪くなったり、もう穿刺しないでくれなど言われたりします。

また、次回穿刺するときは、絶対成功できるように、失敗した原因を考え、対策を練ることが必要です。連続で2回とか失敗したら最悪です。

 

<まとめ>

ざっと穿刺について紹介しましたが、経験を積めば、穿刺はある程度まで上手くなります。しかし、日々考えながら穿刺している人とあまり考えていない人では、上達のスピードが全然違います。

穿刺が上手くなれば、他の透析業務も自信になりますし、患者からも信頼されます。患者の透析の一番のストレスは穿刺と言う人も多くいます。そのストレスを減らすためには自分穿刺技術を磨くのが一番の近道です。

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