透析での除去率の求め方を紹介します

ダイアライザやヘモダイアフィルタの性能評価には、クリアランスの他に除去率で表したりします。除去率の求め方は、小分子物質と、中分子物質では異なります。

今回は、『除去率とは何か・小分子物質の除去率の求め方・大分子物質の除去率の求め方』について紹介します。

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除去率とは

除去率とは、ある物質の透析前の血中濃度と透析後の血中濃度を比較し、どのくらい血中濃度が低下したかを示すものであり、パーセント(%)で表されます。

ダイアライザーの除去率に影響する因子は以下になります。
・体重(低体重で増加、高体重で低下)
・血流量(低血流で減少、高血流で増加)
・透析時間(短時間で低下、長時間で増加)
・透析液流量(低流量で低下、交流量で増加)

小分子物質(BUNなど)の除去率

小分子の物質は、限外濾過時に、水分と一緒にある程度除去されるので、除水による血中濃度変化の影響を受けにくい。除水による血液濃縮を考慮しない以下の式で表されます。
R=[(Cpre-Cpost)/Cpre]×100 〔%〕

Cpre:透析前の溶質濃度
Cpost:透析後の溶質濃度

中分子物質(β2-ミクロブロブリン、α1-ミクログロブリン)の除去率

分子量の大きい物質の場合、透析後の溶質の血中濃度が除水により濃縮され、濃度が上がる。小分子物質の除去率と同じ計算式では、除去率が実際より低い値になる。そこで、透析後の溶質濃度をHtまたは総アルブミン濃度で補正する必要があります。

R=[(Cpre-Cpost×HTpre/HTpost)/Cpre]×100 〔%〕
R=[(Cpre-Cpost×HPpre/HPpost)/Cpre]×100 〔%〕

Cpre:透析前の溶質濃度
Cpost:透析後の溶質濃度
HTpre:透析前のヘマトクリット値
HTpost:透析後のヘマトクリット値
TPpre:透析前の総蛋白濃度
TPpost:透析後の総蛋白濃度

以上で、除去率についての紹介は終わりです。中分子物質の場合は、濃縮を考慮した計算式になることがポイントです。最近のダイアライザでは、アルブミンも除去されるので、アルブミン濃度ではなくHt(ヒマトクリット)で補正するといいと思います。

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