シャントトラブルスコアリングを活用しよう!シャントの異常を早期発見するために。

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内シャントを長持ちさせるためには

内シャントを長持ちさせるには、患者自身の生活習慣の注意が必要ですが、透析室のスタッフによる管理も重要です。透析毎に、患者さんの内シャントを、『見て、聴いて、触れて』の3つのポイントに注意しながら観察する必要があります。

シャントに何らかのトラブルがあった場合でも、早期に発見すれば重症化したり、閉塞する前に、治癒させることができ、シャントの開存率も上がります。

シャントにどの程度の異常があったらシャント造影やシャントPTAをすればいいのか迷うことがあると思いますが、透析医学会よりガイドラインが作成されています。

今回はそのガイドラインを紹介します。

それぞれの項目に点数がつけられており、合計点数が3点を超えた場合に、DSA(造影)もしくは、シャントPTAを検討すると記されています。

 

シャントトラブルスコアリングの紹介

それではさっそく紹介します。

 


シャントトラブルスコアリング(S.T.S)
第Ⅰ版(Co-medical staffのために)
項目  点数
1 異常なし 0
2 狭窄音を聴取 1
3 狭窄部位を触知 3
4 静脈圧の上昇160mmHg以上 (AVF:1,AVG:3)
5 止血時間の延長 2
6 脱血不良
(開始時に逆行性に穿刺)
5
7 透析後半1時間での血流不全 1
8 シャント音の低下 (AVF:2,AVG:3)
9 ピロー圧の低下 2
10 不整脈 1
※3点以上でDSAorPTAを検討

(バスキュラーアクセスガイドライン改定・ワーキンググループ.慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作成及び修復に関するガイドライン.日本透析医学会雑誌.44(9),2011,855-937より引用)

 

この表を見る限り、狭窄音については1点と少ないですね。透析室で働いていると、シャントの狭窄音はするけど、十分に血流はとれるという患者さんをよく見かけます。狭窄音はそれほど、重要視しなくていいポイントなのかもしれません。

 

まとめ

今回は、透析医学会によるシャントトラブルスコアリングについて紹介しました。この表を参考に、シャントトラブルの予兆がある場合は、早めに検査することが大切です。

DSAでなくても、最近では、超音波エコーにより非侵襲で検査できるので是非活用してみてください。