臨床工学技士はジェネラリストを目指すべきかスペシャリストか?

手術

特定集中治療室管理料1.2の算定に『臨床工学技士が病院内に24時間病院に常駐していること』といった条件が加えられました。24時間常駐する為には、当直をする必要があります。当直中は、様々な業務に対応する必要があります。

そのような背景から、臨床工学技士は、ジェネラリストを目指すか?スペシャリストを目指すべきか?といった議論がされました。

ジェネラリストというのは、透析・新カテ・呼吸・ME機器管理・体外循環など、広範囲の知識を持つ技士のことです。
スペシャリストというのは、透析または、新カテなど一つの専門知識を持つ技士のことです。

病院での技師長の考えにより、ローテーションで業務を回してジェネラリストを育成する制度をとっていたり、完全に業務を割り振ってスペシャリストの育成をしている施設、ジェネラリストとスペシャリストが混在する施設などいろいろあります。

どちらも一長一短がありますがそれぞれの長所・短所についてまとめました。

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短所・長所

ジェネラリストの長所

・少ない臨床工学技士の人員の場合でも、実行することができる。
・多くの業務を経験することができるので、刺激になるし、広い視野を持つことができる。
・当直においても、たいがいの分野については対応ができる。

ジェネラリストの短所

・臨床工学技士が活躍する分野は多くあるので、全ての業務をこなせるようになるにはかなりの期間が必要となる。
・各分野の学会に参加したり、認定資格を習得するのにお金がかかる。
・どの分野の知識も中途半端になる可能性がある。
・症例の少ない業務を覚えるのが難しい。
・業務の申し送りに手間がかかる。

スペシャリストの長所

一つの業務に集中することができる為、その分野に対して深い知識を習得することができる。
それぞれの分野で、高い専門性を発揮することができる。

スペシャリストの短所

・他の分野については知識がない為、当直中に他の分野でなにかあった時に対応できない。
・臨床工学技士が活躍する分野は多数ある為、スタッフの人数が十分にいないと実現できない。
・緊急の呼び出し当番が、各分野別に必要であり呼び出し当番の数が増加する。

まとめ

現時点では、ジェネラリストの制度をとっている病院が多いようです。スペシャリストの方針ではどうしても人材が多くないと実行することが難しいし、それぞれの可能性を絞ってしまいます。また、当直をするなら全ての業務ができないといけません。

ただ、ICUにもとめられているジェネラリストは、浅く広い知識ではなく、深い知識が必要なようで、ジェネラリストとして、一人前になるには相当な期間と努力が必要になると思います。

アメリカでは、透析技士、呼吸技士など業務により資格が分かれており、スペシャリストよりの考え方のようです。