聴診器の選び方について。高いのと安いのでどう違うのか?

聴診器の違いは?

聴診器は、数千円から数万円までさまざまなものが発売されています。初めて、聴診器を購入するときにはどれを選べばいいのか迷うと思います。今回は、聴診器を選ぶ際に役立つ聴診器の構造の基礎知識について紹介します。

 

聴診器の構造

チェストピース

チェストピース

チェストピースとは、聴診器のヘッド部で体表面に当てる部分のことです。大きさや材質による性能の違いについて説明します。

大きさ

体に当てる面積が大きいほど、音が聞きやすくなります。ただし、人の体は、平面でなく湾曲しているのでチェストピースが大きくなりすぎると、体に密着しなくなり、隙間から音が逃げてしまいます。

その為、日本国内で販売される、成人用のチェストピースは45~50mmとなっています。

材質

材質も音の伝搬に影響を与えます。一般的に軽い金属やプラスチックなどは、音の吸収が良く、音が伝わりやすく、重い金属は音の吸収が悪く、音が伝わりにくいです。

その為、高価な聴診器には、ステンレスやチタンなどの軽くて丈夫な材質を採用し、安価な聴診器には、アルミやプラスチックを採用しています。

チェスピースの種類

チェストピースには、オープンベル型ダイアフラム型があります。オープンベル型は、最初に発明された聴診器です。単純な構造であり、低周波数から高周波数までの全周波数域の音を聞くことができます。

ダイアフラム型は、チェストピースの接触部位をプラスチックでカバーして、200ヘルツ以下の低周波数域をカットします。そうすることにより、高周波域の音が聞き取りやすくなります。

心臓の音は、高周波域から低周波域と幅広いため、オープンベル型が適しており、呼吸器の聴診では高周波帯域の為、ダイアフラム型が適しています。

このように使用用途により使い分けることが、正しい聴診器の選択方法です。

チューブ

太さ・長さ

チューブとは、チェストピースとイアピースを接続するチューブです。チューブは、短くて、内径が太くて、壁が厚いほど音の伝わり方が良くなります。

その為、性能を上げようとすると、太くなり重たくなってしまいます。

チューブの数

聴診器には、チューブが1本のものと2本のものがあります。理論上は、2本のチューブのほうが音の伝搬性がいいのですが、体感できるほどの違いはありません。

イアピース

イアピースとは、聴診器の耳に装着する部分のことです。このイアピースが耳にしっかりとフィットしないと、聞こえ方が悪くなります。耳の形は、個人差があるので、自分に合ったものを使用する必要があります。

イアピースの素材としては、やわらかいほうが付け心地がいいです。しかし、柔らかい素材は、音を吸収してしまい聞こえが悪くなります。硬めのものが音をよく聞くためには適しています。

具体的な選び方

聴診器

聴診器で有名なメーカーは、リットマンです。Drの99%は、このメーカーの聴診器を使用しています。リットマンの聴診器もたくさんの種類があります。それぞれの聴診器の特徴と選び方についてまとめました。

 

まとめ

聴診器には、数千円から数万円のものがありますが、値段に見合ったコストがかかっています。血圧測定に使用するだけなら安価な聴診器でもいいですが、患者さんの心音や呼吸音を聞いたり日常の診療に使用するものは、それなりの値段の製品を使いたいですね。

ピュアナース(聴診器の通販)では、看護師の日常業務に使用する物品がたくさんそろっています。よかったら参考にしてください。

また、透析患者のシャント音を聞く場合は、ピントイントな場所の音を聞くために、リットマン クラシック(小児用 )のような、小児用のチェストピースが小さな聴診器を使用するといいそうです。

 

(参考文献・引用)
http://www.asahi-net.or.jp/~ig2s-kzm/select.htm