夏場の透析患者さんの注意点について

夏

久しぶりのサイト更新

しばらくサイト更新をさぼっていました。暑くなってばててしまったせいでしょうか?サイトの更新は、仕事帰りにカフェなどに立ち寄ってポチポチと更新しています。ただ、最近は眠かったり、やる気がなくてまっすぐ家に帰ってごろごろしてしまいます。

このままじゃいかんと思って、書店にて『目標達成ノート STAR PLANNER』というのを買ってきました。これは、STARプランナーで自信を育てながら目標を達成していく為の書籍(手帳)です。役立つかわかりませんが、とりあえず試してみようと思います。

さて、本日は透析患者さんが、夏にどのようなことに注意して生活しなければならないのか、スタッフは何を注意して指導しなければならないのかについて紹介します。夏場の患者指導などに役立てれば幸いです。

夏場の透析患者さんの注意点

食事の注意

夏場は、ブドウ、マンゴー、スイカなど美味しい果物の旬の季節になります。また、土用丑の日など美味しそうなウナギなどがスーパーで販売されているのも見かけます。これらの食べ物の食べすぎは、透析患者さんには毒になります。ただ、どうしても食べたい。という場合にどの程度なら大丈夫なのかについて紹介します。

果物

最近スーパーで美味しそうな果物を見かけますね。それぞれの果物にはどの程度カリウムが含まれているか覚えておきましょう。透析患者さんが一日に摂取してよいカリウムの量は約1500mg程度です。(体格などによっても異なる)ただ、注意点としては、一日の収容範囲内であっても一度の食事で一気にカリウムを取りすぎると危険です。

なぜなら、細胞外液のカリウム濃度が上がると危険だからです。カリウムはもともと細胞内液にたくさん含まれるイオンです。カリウムを摂取すると、最初に、血液や細胞外液のカリウム濃度があります。そして時間の経過とともに、細胞内液にカリウムが移動します。

一気にカリウムを摂取しすぎると、細胞内と細胞外液のカリウムのバランスが崩れることにより神経伝達に支障がでます。

夏に旬の果物のカリウム値をまとめてみました。

夏が旬の果物カリウムまとめ
種類 カリウム値
アボカド 1個(100g) 720mg
メロン 1/8個(80g) 272mg
バナナ 1本(150g) 540mg
スイカ 1口大1個(30g) 36mg
マンゴー 1/6(70g) 119mg
1/2個(100g) 180㎎
ビワ 1個(50g) 48㎎
ナシ 1/4個(75g) 105㎎
パイナップル 一口大1個(20g) 30㎎
サクランボ 1粒 12㎎
イチジク 中1個(70g) 120㎎
ブドウ (巨峰1粒) 16㎎

うーん、やっぱり果物は何を食べてもカリウムが高いですね・・

特にカリウムが高いのが、アボカド、メロン、バナナです。これらをどうしても食べたい場合は、一切れくらいに抑えましょう。そして、透析間隔が1日空きの日などに食べるのが無難です。

うなぎ

うなぎ

土用丑の日ということで最近は、スーパーにたくさんのウナギが並んでいます。通販でも購入できるみたいですね。(浜名湖のうなぎ、美味しそうです・・

ウナギといえば、ビタミン、ミネラル、タンパク質などが豊富で、夏バテ予防や精力UPに抜群の食材といわれています。

ミネラルが豊富ということで、透析患者さんにとって不利益な、リン、カルシウム、カリウムなどもたっぷり含まれています。注意が必要な成分を表にまとめてみました。

・鰻の蒲焼一切れ(150g)に含まれるミネラルと透析患者の1日の制限量

含有量 一日の制限量
カリウム 450㎎ 1500㎎
リン 450㎎ 600~800㎎
カルシウム 225㎎
食塩 1.95g 6g

カリウムは、鰻の蒲焼一切れで、450mg程度。透析患者の1日のカリウム摂取量の制限量の約1/3程度になります。カリウムは、メロン並みで結構高いです。

(参照:透析患者のカリウム管理方法について

リンも、非常に高いです。以前、リンの多い食品についての記事をまとめましたが、その中にも鰻は含まれています。鰻一切れ(150g)で、一日のリン制限量の半分を超えてしまいます。

(参照:透析患者のリンの管理方法

カルシウムの量は、225㎎です。これは、牛乳コップ一杯に含まれるカルシウム量とほぼ同量です。さらに、蒲焼ではタレなどで塩分がたくさん含まれているので喉が渇きやすくなります。

ということで、鰻の蒲焼一切れで、透析患者さんにとって良くないミネラルが一日の制限量のかね1/3(リンに関しては1/2)程度含まれている。と覚えておくと患者さんに説明しやすいと思います。

鰻はしょっちゅう食べるものではないので一切れぐらいならいいのかな?と個人的には思いますが、血液データをきっちり管理したいなら0.5切れくらいにしておきましょう。

わらび餅

夏になると、無性にわらび餅が食べたくなります。わらび餅の本体自体は、デンプンなので透析患者にとって悪いミネラルはそんなに含まれていません。

注意しなければならないのは、付属されているきな粉です。きな粉は、豆をすりつぶして作られています。豆はリンが多いのです。きな粉100gあたり、520mgのリンが含まれます。

きな粉をかけずに、黒蜜などをかけて食べるといいですね。

脱水に注意

その他、真夏に気を付けなければならないことは、水分を制限しすぎることで脱水や熱中症にならないようにすることです。脱水が原因で、シャント血流低下、シャント狭窄・・・という患者さんを何度も見たことがあります。

外の仕事や作業をして汗をかいた場合は、出た汗の分は水分を摂取して大丈夫です。こまめに体重を測定して脱水にならないように注意しましょう。

夏バテに注意

夏バテによる食欲不振にも注意が必要です。食事量が少なくなり栄養が不足すると、mia症候群などにつながります。夏バテしない為の対策としては、「充分な食事、睡眠、運動」です。

午前中や夕方など涼しい時間帯をみつけて軽い散歩などしてみるといいです。運動することにより、食欲もわきますし、活動意欲が高まります。どうしても食事がとれない場合は、栄養補助食品(参照:食欲がないときの補助食品を紹介)などを利用してみてください。

最後に

暑くてだるくなる季節ですね。適度に運動して体力を維持して乗り切りましょう。