臨床工学技士・看護師の年度目標の立て方について

目標

はじめに

最近の企業は、年功序列から実力主義(成果主義)に変わってきています。病院においても、年齢・勤続年数に関係なく成果を出して、評価を積み重ねた人が出世・昇給しています。そして、病院内の評価を決める基準の一つに、個人の「年度目標の達成度」というものを導入している施設が多いです。これは、年度の初めに、1年間の目標を1~2つ決めて、1年後に達成できたかどうかを評価するシステムです。

人事評価は、直属の上司により「勤務態度、目標の達成度、知識・教養・技術」などを総合して評価がされるわけです。その中でも、目標に対する評価は大きな比重を占めます。今回は、目標の決め方についてどのように決めたらいいのか、個人的な考えを紹介します。

年度目標の立て方

どのような目標にするか?

目標を立てる上で基本的となるのは、「病院内のサービス提供や経営に貢献する」ということです。給料をもらっている以上、もらっている以上の売り上げやサービスを提供しなければ病院の経営は成り立ちません。臨床工学技士の場合は、サービスを提供する相手が、患者さんだけでなく医師・看護師だったりします。

入社したての1年目などは、はっきり言って給料分の価値はありません。経営者からすると逆に、お金をもらいたいくらいかもしれません。そこで、入社した新人の目標は、大体みな同じような目標になってしまいます。

・日常業務ができるようになる。
・○○の研修に参加する。

などなど、まずは日常業務を覚えたり、自分自身がレベルアップすることに対する目標設定になります。2~3年目くらいまでは、自分自身を中心とする目標で構わないと思います。ちなみに、自分を中心とする目標とは自分の経験値を上げたり、能力向上についての目標です。例えば、「透析のルーチン業務をできるようになる。」「穿刺できるようななる」「透析装置のメンテナンスができるようになる」「学術大会で発表する」などなど。これを達成することで、病院全体に対する利益は少ないですが、自分自身が成長できる目標のことです。

4、5年程度勤務すると、給料も徐々に上がってきます。もらっている給料分が上がるということは、その分自分自身の価値を高めなければなりません。給料が上がらないということは、給料に見合ったサービスの提供ができていないということかもしれません。

ちなみに経営者からして、価値が高い社員というのは、「提供できるサービスの質が高い」、「提供できるサービスの量が多い」社員です。提供できるサービスの質が高くて多いほど、病院にとって価値のある人材です。その為、病院内では、直接お金を稼ぐ元ととなる医師の給料は高いのです。

提供できるサービスの質を上げるには、各分野での知識を深めたり、さまざまな手技の技術を磨くことです。これらを達成する目標は、新人からの目標で設定していくと思います。そして、サービスの質を上がるのには限界があります。そこで、サービスの量を増やすわけです。

サービスの量を増やすには、自分自身でなく他の多くの人にも影響を与える(役立つ)ことを実施しなければなりません。例えば、「部署内もしくは院内で勉強会を開催する。業務効率が改善するシステムを作成する。業務改善を提案する。業務マニュアルを作成する。ファイルメーカーでソフト作製する」などなどです。小さな価値のことでも多くの人に与えると総合的にサービスの量は大きくなります。

10年先を見た目標設定を

その他、目標を立てるうえで大切なのは、思い付きで目標を立てないことです。病院の決まりだからという理由で、適当な目標にすると実行するのが苦痛になります。どうせ、やらなければならないなら、自分自身が成長できる目標を立てましょう。

GMO代表取締役の熊谷さんも以下のように言っています。

「世間では、年の始めに今年の目標を立てるのが一般のようです。しかしそれは、学校教育が教えた「悪習慣」でしかありません。なぜなら「究極の目標」が見えていなければ、年間目標は場当たり的な目標設定に陥り、努力の方向性を間違える危険があるからです。目先の目標ばかりを考え、どんな人生を歩むために努力しているのかという、人生をロングスパンで捉える視点に欠けるため、本気で取り組むモチベーションも低くなります。十年、二十年先の「究極の目標」を見据えているから、正しい方向で今年の目標を明確にすることができるし、今年やるべきことに充実感と高揚感をもって挑むことが可能になるのです。」

かんき出版 一冊の手帳で夢は必ずかなう(P55-56)より引用

 

ソフトバンクの孫社長、サッカーの本田圭佑などもそうですが、成功者の多くは「最終目標から逆算した目標設定をする」ということを実践しています。最終目標というとちょっと難しいので。とりあえず、10年後はどうなっていたいかをよく考えて年度目標を考えてみましょう。

〔例〕

・10年後
(最終目標、将来的にこうなりたいという大きな目標)

・年度目標
(最終目標を達成するために1年間で到達したい目標)

・月目標
(年度目標を達成するために月の目標)

・日目標
(月目標を達成するために毎日すること)

このように、大きな目標を立てて、それを達成するために年間目標、月目標、日目標と分割して実行するのが効果的だそうです。このあたりのことをもう少し詳しく知りたい場合は、以下の書籍を参照してみてください。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
全世界でベストセラー。500ページの大ボリュームです。2章に目標について書かれています。
まんがでわかる 7つの習慣
上記7つの習慣の漫画バージョンです。これなら、1時間くらいで読めると思います。7つの習慣のうち1~2の習慣まで書かれています。2つめの習慣が「終わりを思い描くことから始める」という内容です。
一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法
GMO代表取締役の熊谷さんの書籍です。こちらのほうが7つの習慣より読みやすいと思います。ただ、一冊の手帳で夢がかなうという本のタイトルですが、熊谷さんは3冊の手帳を使っています・・・。

自分の特技が生かせる目標

1つの分野で、4~5年働いていると一定の分野では、ルーチン業務および一通りのトラブル対応などの業務ができるようになります。そここまでは、最低限誰もが到達しなければならないレベルです。その後の目標については、それぞれの個性・特技を生かせる目標、個性を伸ばせる目標を設定するといいと思います。

例えば、社交性が高くコミュニケーション能力が高い人は、新規業務開拓・勉強会開催をしたり。こつこつと作業するのが得意というならメンテナンスや研究を頑張ったりなど。パソコン操作が得意なら、業務に役立つソフトを作成したりです。自分の能力をいかせる仕事を見つけるのが、会社内でやりがいを感じながら働くコツだと思います。そして、誰にも負けないことを一つ持つことが自信にもつながります。

自分の特技・長所の見つけ方

人に聞く

自分の長所は、意外とわからないと思います。同僚や上司、友人、家族に聞くと手っ取り早く教えてもらえると思います。

 診断する

その他、最近はやっているのが、リクナビネクストのグットポイント診断という自分の長所を診断してくれるツールです。完全無料で登録を含めて20分程度で診断することができます。

goodポイント診断2

ちなみに私の結果は以下の通りでした。

親密性
あなたは、常に謙虚な気持ちを持って人と接しています。内面についても話せる深い信頼関係を築くことを望んでおり、交際範囲を大きく広げることにはあまり興味がありません。
相手との距離感が重要と考えるあなたは、知り合って間がない相手に対してまずは適度な距離を置いて接し、互いにとって心地よい距離を探りながら丁寧に信頼関係を構築していきます。「控え目・礼儀正しい」など、評価されることも多いでしょう。
多くの人が集まる場ではおとなしく見られることが多いあなたですが、深い信頼関係を構築できた相手とは互いの思いや内に秘めたパワーをしっかりと理解しあえているはずです。
柔軟性
あなたは、好奇心旺盛で興味の範囲が広く、ものごとを柔軟にとらえることができます。また、突発的なできごとに対して臨機応変に対応することも得意です。何に対しても「もっとよいやり方があるはずだ」と考え、様々なアレンジを繰り返していくため、あなたの取り組みはどんどん進化していきます。あなたにとって、ひとつのやり方しか考えないことは悪なのです。
結果を出し続けていることが知れ渡るにつれて、周囲の人は改善したいことがある場合、あなたの視点やアイディアを求めるようになります。
独創性
「人と同じではつまらない」あなたはいつもそう考えています。あなたはオリジナリティにこだわりをもち、仕事でもプライベートでも自身が納得できるかを重視します。あなたは、常識にとらわれず広い分野から情報を収集し、興味がある題材が見つかると自分だったらどうするか必ず考えるなど、自身の独創性をより高める努力をし続けます。
周囲の人はあなたのユニークな発想に魅力を感じ、次にあなたが創り出すものを楽しみに待っています。
悠然
あなたは常にゆったりと構え、じっくりと考えたり取り組んだりすることができます。長い目でものごとをとらえ、あせらず気長に進めることが得意であり、目先の小さなことに気を取られて考えが変わるようなことはありません。特に将来のことを考えるうえで、あなたの長期的な視点から生まれる発言や提案はとても参考になるでしょう。
また、悠然とした態度には、周囲の人を落ち着かせ、「改めて考えてみよう・焦って決断してはいけない」と考えさせる効果があります。あなたの精神的なゆとりが、周りの人を落ち着かせるのです。
決断力
あなたは、非常に思い切りよく決断を下すことができます。長時間考え込んでも良い結論にはつながらないと考えており、そのときに自身が最適だと考える明確な結論をスピーディに導き出すことを心がけています。周囲の人から、「よく考えたうえでの結論なのか」と確認されることもあるでしょう。それは、あなたが周りと比べて短時間で大胆な決断を下していることを示しています。
決断力を周囲に認められたとしても、あなたが現状に満足して止まってしまうことはありません。知識の吸収やデータの活用などを積極的に行い、決断力をパワーアップさせることでしょう。

goodポイント診断 結果より引用

なんかいろいろ褒めてくれているようでうれしいですね(笑)

大人になると、他人から褒めてくれることがほとんどなくなるので、自分自身の長所がわからなかったり、気づかなかったりします。このような診断を利用すると客観的に自分の特徴に気づけるかもしれません。

やり方は、リクナビネクスト登録後に、トップページの下の方にgoodポイント診断のページがあるのでそこをクリックして診断開始します。

goodポイント診断

2択の質問を回答するだけで15分くらいで診断できます。出来れば、スマフォよりパソコンでしたほうが早くできると思います。

まとめ

施設によっては、年度目標を立てるといった制度がないかもしれません。そういう場合は、自分自身で考えて手帳に書いて持っておくといいとです。目標を立ててそれを意識して働いていると、少しずつでも経験値が上がっていくと思います。