赤血球造血刺激因子製剤『エベレンゾ』が発売

2019年11月、アステラス製薬より新薬の販売が開始しました。透析患者に使用できる内服の貧血治療薬です。

簡潔にまとめたので紹介します。

エベレンゾとは

エベレンゾは、世界初の低酸素誘導因子―プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬です。

エリスロポエチンを作るのを助ける薬です。

具体的な作用は

低酸素誘導因子(HIF)の分解に関わるHIF-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)を阻害することでHIF経路を活性化し、赤血球の産生を促進する造血因子(エリスロポエチン)を増加させて赤血球を増やし、腎臓の病気による貧血を改善します。

くすりのしおりより引用

ようは、生体には、低酸素誘導因子という赤血球を作るのを助ける物質があります。ただし、その低酸素誘導因子を分解する物質(HIF-PH)も存在します。

そこで、HIF-PHを阻害することで、低酸素誘導因子を活性化させエリスロポエチンの産生を増加させます。

従来の腎性貧血治療薬では、直接に人工のエリスロポエチンを投与していました。エベレンゾは、エリスロポエチンを作るのを助けるというのが異なる点です。

エベレンゾの服用方法

<服用方法>

エベレンゾは、内服薬です。月水金もしくは火木土のように、週3回内服します。

<飲み合わせの注意>

①作用の減弱

同時に内服すると効果が低下する薬があります。

リン結合性ポリマー(セベラマー塩酸塩、ピキサロマーなど)、多価陽イオンを含有する経口薬剤(カルシウム、鉄、マグネシウム、アルミニウム等を含む製剤など)

このような薬を服用する前後1時間は間隔をあけて内服します。

②筋障害

HMG-CoA還元酵素阻害剤(コレステロールを低下させる薬)と同時に服用すると、筋障害の副作用が起こることがあります。

エベレンゾ副作用

従来のエリスロポエチンと同様に、高血圧、シャント閉塞など、Hb濃度上昇に伴う副作用があります。

また、腹部不快感、便秘など内服薬ならではの副作用もあります。

内服前後は、避妊をするように注意があります。

最後に

詳しくは、製品の添付文章をご確認ください。

エベレンゾ錠添付文章
エベレンゾ患者向け製品ガイドPDF

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